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天空星・地劫星
文字どおり、空想とか「虚」の印象があります。
悪い意味では、災難とか失意などを表します。
天空星は陰の火性に属します。
地劫星は陽の火性に属します。
どちらも、物事を悲観的に捉える傾向があり、厭世的な気分にとらわれがちです。
欲が少なく、神経質でとりこし苦労の多い人です。
物事を深刻に受けとめますから、若くして哲学や宗教、心理学や神秘学などに惹かれます。
天空か地劫を命宮に持つと、動作が重くなり、しかも粗雑で投げやりな性格になります。
ですから、人生を切り開くには「手に職」を持つしかありません。
両星とも、宗教方面に強い縁が生まれます。
財帛宮に入ると、お金に欲がありません。
官禄宮に入ると本職に出合うのが遅れます。
共に人生の負担が重くなりますが、破財する心配はありません。
なぜなら神秘的な力(天の助け)が宿っているからです。
この両星が、命宮と疾厄宮、もしくは福徳宮に入ると、聡明で活発になります。
ただし思想や趣味は悲観的です。
繊細ですが、やや悪趣味な傾向になります。
また哲学や宗教を好みますが、ちょっとズルい人間になります。
●その他の星との配合
火星・鈴星・羊刃・陀羅と加会し、命宮の力量が弱ければ幼いころから病気や怪我に悩まされ、また、人生のどこかで大きな挫折を味わいます。
その時期は「大限」と「太歳」で考察できます。
しかし紫微・天府・天相などの吉星と同宮していれば、その凶作用も緩和され、成功や財産を得ることができます。
ただ、苦労性で悩みやすい傾向は消えません。
太陰や天機、もしくは巨門と加会すると、鬱の状態が長引き、「死んでしまいたい」と強烈に思います。
行限(大限宮や太歳宮)に凶星が多くからむと自殺の危険性がありますので、前もって気をつけておきましょう。
【教えてTaka先生!】紫微斗数 副星紹介 天空星・地劫星 前編
主星
紫微斗数にはいくつかの流派があって、それぞれ使う星が若干変わってきます。 古い紫微斗数では100個以上の星を使いますが、現代紫微の主流は働きの強い38星を使用します。 紫微斗数の星は3種に分類されます。それが「北斗」「南斗」そして「中天」です。 すべてに陰と陽との区別があり、しかも《木・火・土・金・水》の5性いずれかに属します。 まず、それぞれの星たちを簡単に紹介しましょう。詳細は、それぞれの星をクリックしてください。
- 紫微星(しびせい) 北斗主星【陰の土星】 高貴、気品、徳、自尊心
- 天機星(てんきせい) 南斗3星【陰の木星】 知識、知恵、学問、精神
- 太陽星(たいようせい) 中天星 【陽の火星】 勇気、活動、陽気、活発
- 武曲星(ぶごくせい) 北斗6星【陰の金星】 勇猛、快活、指揮、財庫
- 天同星(てんどうせい) 南斗4星【陽の水星】 平和、慈悲、協調、動揺
- 廉貞星(れんていせい) 北斗5星【陰の火星】 現実、歪曲、利益、悪知恵
- 天府星(てんぷせい) 南斗主星【陽の土星】 寛容、聡明、温厚、大雑把
- 太陰星(たいいんせい) 中天星 【陰の水星】 精神、芸術、美意識、母性
- 貪狼星(どんろうせい) 北斗1星【陽の木星】 欲望、社交、歓楽、好色
- 巨門星(こもんせい) 北斗2星【陰の水星】 口舌、中傷、分析、弁論
- 天相星(てんそうせい) 南斗5星【陽の水星】 慈悲、参謀、寛容、奉仕
- 天梁星(てんりょうせい)南斗2星【陽の土星】 指導、親分肌、謙虚、実務
- 七殺星(しちさつせい) 南斗6星【陽の金星】 激烈、豪快、動乱、武勇
- 破軍星(はぐんせい) 北斗7星【陰の水星】 破壊、決断、短気、変動
甲級副星
- 文昌星(もんしょうせい) 南斗5星【陰の金星】 博学、芸術、文章
- 文曲星(もんごくせい) 北斗4星【陰の水星】 博学、芸術、文章
- 左輔星(さほせい) 北斗助星【陽の土星】 援助、計画、交友
- 右弼星(うひつせい) 北斗助星【陰の水星】 援助、計画、交友
- 天魁星(てんかいせい) 南斗助星【陽の火星】 聰明、秀麗、気品
- 天鉞星(てんえつせい) 南斗助星【陰の火星】 聰明、秀麗、気品
- 禄存星(ろくぞんせい) 北斗3星【陰の土星】 財産、貫禄、吝嗇
- 羊刃星(ようじんせい) 北斗助星【陽の金星】 暴力、喧嘩、疾病
- 陀羅星(だらせい) 北斗助星【陰の金星】 短気、横暴、疾病
- 火星(かせい) 南斗助星【陽の火星】 剛強、怪我、事故
- 鈴星(れいせい) 南斗助星【陰の火星】 剛強、怪我、事故