HOME > 紫微斗数 > 紫微斗数の主星・副星・飛星 > 禄存星
禄存星
財産、富裕、聰明を表します。
やや吝嗇(けち)な面もありますが、無駄な遊興や道楽で富を擦り減らすようなことはありません。
禄存は陰の土性で、北斗3星になります。
知性が高く、慈悲心に富み、落ち着きがあります。
正直で信用もあります。
ただ、強情な性格でもあります。
落ち着きが度を過ぎて、ややもすると動作が鈍く、のろい面もあります。
経済観念が発達していますので、蓄財や財産管理に優れています。
また、臨機応変に処理し、対処する能力があります。
ただし、命宮に禄存星のみが入り、14主星が入らなければ、かえってその能力が欠点として表われ、金銭に執着するあまり守銭奴になってしまう恐れがあります。
十干の「甲」に合ったり、寅の宮に座ると孤独星が強くなります。
また、父母宮・兄弟宮・子女宮に入ると、その方面の縁が薄くなります。
夫妻宮に入ると、女性との離別も多くなります。
疾厄宮に入ると、若い頃は虚弱体質になるか、災いに見舞われます。
職種は、自分で財産を管理できる自由業やセールスに向いています。
財星ですから、銀行や証券会社などの金融関係にも向いています。
●その他の星との配合
化禄星と同宮すれば、信じられない財運に恵まれます。
文昌、文曲と同宮すれば、芸術的才能を生かして財産を築くようになります。
虚星(天空・地劫)や殺星(火星・鈴星・天刑)などと多く加会し、命宮の力量が弱ければ、財運はあまり発揮されません。
何か専門的な技術を身に付けることが幸運の道です。
命宮はもちろん、財帛宮か田宅宮に入るのが財運のベストです。
殺星か化忌が加会しなければ、そうとうの財力が期待できます。
禄存の隣宮には、かならず羊刃と陀羅が付き添います。
つまり命宮に禄存が入るということは、父母宮と兄弟宮に羊刃と陀羅が座るため「羊陀峡命」となります。
これは、自分の財産を隣人が狙っている暗示でもあります。
ただし、辰・戌・丑・未のことを「四墓の地」と言いますが、そこにさえ入らなければ起伏は大きくなりません。
【教えてTaka先生!】紫微斗数 副星紹介 禄存星(ろくぞんせい)編
主星
紫微斗数にはいくつかの流派があって、それぞれ使う星が若干変わってきます。 古い紫微斗数では100個以上の星を使いますが、現代紫微の主流は働きの強い38星を使用します。 紫微斗数の星は3種に分類されます。それが「北斗」「南斗」そして「中天」です。 すべてに陰と陽との区別があり、しかも《木・火・土・金・水》の5性いずれかに属します。 まず、それぞれの星たちを簡単に紹介しましょう。詳細は、それぞれの星をクリックしてください。
- 紫微星(しびせい) 北斗主星【陰の土星】 高貴、気品、徳、自尊心
- 天機星(てんきせい) 南斗3星【陰の木星】 知識、知恵、学問、精神
- 太陽星(たいようせい) 中天星 【陽の火星】 勇気、活動、陽気、活発
- 武曲星(ぶごくせい) 北斗6星【陰の金星】 勇猛、快活、指揮、財庫
- 天同星(てんどうせい) 南斗4星【陽の水星】 平和、慈悲、協調、動揺
- 廉貞星(れんていせい) 北斗5星【陰の火星】 現実、歪曲、利益、悪知恵
- 天府星(てんぷせい) 南斗主星【陽の土星】 寛容、聡明、温厚、大雑把
- 太陰星(たいいんせい) 中天星 【陰の水星】 精神、芸術、美意識、母性
- 貪狼星(どんろうせい) 北斗1星【陽の木星】 欲望、社交、歓楽、好色
- 巨門星(こもんせい) 北斗2星【陰の水星】 口舌、中傷、分析、弁論
- 天相星(てんそうせい) 南斗5星【陽の水星】 慈悲、参謀、寛容、奉仕
- 天梁星(てんりょうせい)南斗2星【陽の土星】 指導、親分肌、謙虚、実務
- 七殺星(しちさつせい) 南斗6星【陽の金星】 激烈、豪快、動乱、武勇
- 破軍星(はぐんせい) 北斗7星【陰の水星】 破壊、決断、短気、変動
甲級副星
- 文昌星(もんしょうせい) 南斗5星【陰の金星】 博学、芸術、文章
- 文曲星(もんごくせい) 北斗4星【陰の水星】 博学、芸術、文章
- 左輔星(さほせい) 北斗助星【陽の土星】 援助、計画、交友
- 右弼星(うひつせい) 北斗助星【陰の水星】 援助、計画、交友
- 天魁星(てんかいせい) 南斗助星【陽の火星】 聰明、秀麗、気品
- 天鉞星(てんえつせい) 南斗助星【陰の火星】 聰明、秀麗、気品
- 禄存星(ろくぞんせい) 北斗3星【陰の土星】 財産、貫禄、吝嗇
- 羊刃星(ようじんせい) 北斗助星【陽の金星】 暴力、喧嘩、疾病
- 陀羅星(だらせい) 北斗助星【陰の金星】 短気、横暴、疾病
- 火星(かせい) 南斗助星【陽の火星】 剛強、怪我、事故
- 鈴星(れいせい) 南斗助星【陰の火星】 剛強、怪我、事故