ヤマトタケルの悲しい物語と熱田神宮にまつわる一考察
手前味噌で恐縮ですが今月26日は誕生日でして、少人数制のパーティを開きます。いつも40~50人ほど呼ぶのですが今年は内容を濃くするため少人数制で開催することに。マリアハウスのスタッフが10名で一般向けに10名限定で募集したところ、あっというまに埋まりそうです。ということで、あと残席わずか1名となりました。
https://harajuku-uranai.com/takasensei_birthday2024/
かれこれ15年ほど、誕生日会をやっております。たまに、ぼくの友人とコアなお弟子さんたちだけでひっそりやったこともありました。マンネリ防止のために、毎年なにかしらスタイルを変えています。ちなみに今年は誕生日の2日前に『占い師が知っておくべき日本神話』と題し、特別講演会を企画しました。24日の17時からZoom生配信で90分語ります。記録動画を1週間配信しますのでもし当日参加できなくてもあとから何度でも視聴できます。
さて今日は、昨日の続き、名古屋の熱田神宮について考察を深めたいと思います。名古屋の中心に位置する熱田神宮は、三種の神器のひとつである草薙神剣(くさなぎのつるぎ)を祀る由緒正しい古社です。主祭神は熱田大神でアマテラスとスサノヲをはじめヤマトタケルなど五柱が祀られています。
熱田大神とは、草薙神剣を依り代として降りる天照大神のことです。姉が統治する高天原で乱行を働き、出雲に追放されたスサノオは、稲田姫命(くしなだひめ)と出会います。彼女の両親から、ヤマタノオロチに食われてしまうと聞いたスサノオは、嫁にもらう約束で退治することに。そのとき退治した大蛇の尾から出てきたのが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。大蛇がいる場所はいつも雲気があったからその名がついたのです。その天叢雲剣はアマテラスに献上され、ニニギが天孫降臨する際に授けられました。
それ以来、天皇家では八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣を三種の神器として宮中に祀ります。その後しばらく古事記・日本書紀には姿をあらわしませんが、かの有名なヤマトタケルの逸話でふたたび語られます。
東の平定を父である景行天皇から命じられた際、ヤマトタケルは「ぼくはお父さんから嫌われているのではないか」と悲しく思い、本来のルートから外れて伊勢神宮を拝み、叔母のヤマトヒメを訪ねます。そのときヤマトヒメから、天叢雲剣を持たされます。
とにかく東征は窮地の連続でした。焼き討ちにあったときには、剣で草を薙(な)いで苦境を脱します。そのため天叢雲剣は、『草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)』と、追銘されました。さらに苦難は続き、ヤマトタケルを慕ってついてきた愛する妻を失ってしまいます。妻の命を犠牲にしたときヤマトタケルは「あづまはや(我妻よ!)」と泣き叫びました。そこから東国を『あづま』と呼ぶようになったのです。
その後、東国を平定したヤマトタケルは、尾張に滞在してミヤズヒメと再婚し、神剣を妃に預けました。しかし伊吹山の神を鎮めに行った際、草薙剣を持っていなかったため敗北して命を落とすのです。ヤマトタケルが亡くなると妃は預けられた神剣を祀るため熱田に神社を建立しました。これが113年でした。
熱田神宮の広い境内には別宮1社、摂社8社、末社19社が祀られています。境内の南端にある別宮『八剣宮』は708年の創建です。信長、秀吉、家康など名だたる武将が崇敬しており、織田信長が社殿を修造したとの記録もあります。「信長塀」も見どころのひとつで桶狭間(おけはざま)の戦いに勝利したお礼として寄進したそうです。
今回は名古屋の熱田神宮について簡単に解説しました。ご利益を求めて神社へ行くとき神話の知識があるかないかで、その効果に雲泥の差が出ます。日本に生まれて育ったなら、少しでも日本神話を知っておくべきです。とはいえ日本神話って、とても壮大ですし、しかも神様の名前が長くて難しい。ですから、それを90分に恐縮し、『占い師が知っておくべき日本神話』と題して、特別講演会をやります。
誕生日の2日前、24日17時からZoom配信です。記録動画を1週間配信しますのでかりに当日参加できなくても大丈夫!あとから何度でも視聴できます。
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