好きな食べ物っていうのは 無意識で多く摂りすぎます
昨日のコラムで五行の分類を簡単に説明しました。ということで今日は実用の方法を書いてみます。五行の法則から食材と臓器が割り出せます。そして感情や事象の分類もできるのです。
足りない五行を食材で補ったり、多い五行の食材を控えることで、運気を上昇させられるのです。たったこれだけでも、臓器と感情のバランスを整え、開運することが可能なのです。
例を挙げると…
「木」の気が不足していれば、「木」の食材を取り入れればいい。
「火」の気が多すぎれば 、「火」の食材を控えればいい。
とってもシンプルな方法ですよね。けど、正確にはもう少し複雑なんです。というのも「五行」って単体では成り立たないからです。いろいろな物事を、分類して整理しましょう。関連づけることで、改善できます。
この五行の法則は「循環すること」を前提に作られています。互いに支え合って、絶妙なバランスを維持している。人間の臓器や体の部位だってそうですよね、単体では成り立ちませんから。それぞれの器官が、「消化⇒吸収⇒循環⇒排泄⇒代謝」という役割を果たして、人体を維持しているわけです。なので、ひとつの部位に異常がでれば、他の部位にも間接的に影響が出る。
つまり、循環がスムーズにできなくなるわけです。これは、改善する場合にもいえますよね。もちろん、ピンポイントで改善できる場合もあります。でも、たいていは他の五行への影響も配慮する必要があるのです。たとえば、「最近怒りっぽい」あるいは、「肝臓の数値が思わしくない」そういうときは【五行の「木」が弱っている】と判断するわけです。
セオリー通りなら「木」の食材を摂って補えばいい。でも、ひとつ注意点があるんです。「木」の五行には…「水」の気を逃がし、「火」を強める作用があります。「土」の力を抑え、「金」からの攻撃を受け止めるといった役割もあるんです。
つまり、ひとつの五行を補うことで、すべての五行にも間接的な影響を与えるわけです。だから、全体のバランスを考慮しながら改善する必要がある。これが「五行」の奥の深さでもあり面白さでもあるんです。問題は、どの五行バランスが崩れているかそれをどうやって見極めるかですよね。
さらにいえば、多すぎて弱っているのか、少なすぎて調子が悪いのかなども判断する必要がある。もちろん、自覚症状で判断するのもひとつの方法ですが、あくまで自分の感覚だといまいち信憑性に欠ける。
じゃあ、どうすればいいの?
そこで登場するのが『四柱推命』。
「扶抑法(ふよくほう)」といって、五行の強弱を「数値」で表せる便利なシステムがあります。食の好みや普段の摂取量である程度判断できます。大好物が牛肉でよく食べているなら、「土」の要素が過剰で、胃が弱っている可能性が大きい。苦みのあるゴーヤやピーマンが苦手なら、「火」の五行が不足している可能性が高い。好きな食べ物っていうのは意識しなくてもつい多く摂りすぎます。
こんな感じで「五行」の強弱を目算することができるのです。ちょっと複雑ですが、いったん分かってしまうと単純な理論です。みなさんも開運する食養生、試してみてくださいね。
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