素人ユーザーに左右されるのはいい加減にやめるべきです
いよいよ、あさって28日、陰陽師カードセミナーが開かれます。定員がわずか10名で、現在7名の申込ですからあと3名のみ入れます。講師は、歴史オタクで塾講師歴が長い瓔珞ルノンさん。とてもわかりやすいと評判です。開催は原宿ほしよみ堂で、14時から2時間となっています。オンライン講座が主流ですがこうした現地のみの参加は、また格別の味がありますよね。タロット以外でもうひとつカード占いを増やしたい、そんなあなたにおすすめの講座です。
https://harajuku-uranai.com/onmyoji_card_runon_01-28/
先日、ある社長から「素人に口を出されたり否定されたりすることが多い」という相談がありました。また別の企業内のウェブ部門にいる人からも、「知識が皆無の先輩にあれこれとダメ出しをされる」といった不満の声も。
この「素人の方からの意見」って実際に役立つものはほとんどないのです。なぜなら、素人意見とは思いつきだから。とはいえ、プロといえども人間なので見落としがちなところを指摘されるのも事実。正直イライラすることもあるでしょうが、そこは感謝して、耳を傾けるようにすればいい。でも、傾けるだけ。けっして信じてはいけませんし、鵜呑みにするのは問題外です。
とくに厄介なのは、「分かったつもりになっている評論家タイプからの意見」ですね。素人だけどプロ並みに知識がある。しかしプロと違って消費者サイドの目線。本をたくさん読んだり、ネットサーフィンが達者なので、まるで、自分がプロになった気になっているわけです。また、友達に頼まれたサイトをわずか10件ほど作った程度で、ウェブ制作のことを分かったつもりになってる。
音楽をひんぱんに聞くので、友人のインディーズ音楽制作にかかわったことがあり、その程度で分かったつもりになっている。
グルメ通ぶって街の『おいしいもの』を食べ歩き、シェフに意見したり勝手に批評したりする。
複数の学校に通ったことで、専門知識が充分にあるけれど、実際はその知識をいかせていない。そんな状態なのに、覚えたての専門用語を駆使してあれこれ意見を出してくる。
プロの立場からすると、「文句があるならやってみろ」というのが本音でしょうね。
業界問わず、分かったつもり人間からの意見は聞いても無駄なのです。
日本の自動車メーカーがとてもいい例です。トヨタ、日産、ホンダ以外の日本の『黒モノメーカー』が海外に太刀打ちできなくなって久しいですよね。これは家電でも同じ現象。ウォークマンで世界を席巻したソニーをはじめ、家電系は特にその兆候が著しい。現在の日本の家電メーカーはマーケティングが弱いんですね。白物メーカーはまだマシ。でも、趣味層をターゲットにした黒物系はほぼ惨敗となっています。
その一番の理由が、『素人顧客の意見を聞きすぎた』という点。素人ユーザーに左右されるのは、いい加減にやめるべきです。そもそも日本のメーカー経営者はサラリーマン由来ですから出世が上手な人ばかり。プロというのは、消費者に「何が欲しいか」を聞き、それを与えるだけではいけない。バジェット(予算)があって、デッドライン(納期)との戦いなのです。
さらにいうと、人というものは、形にして見せてもらうまで「自分は何が欲しい」なんてわからない。ゆえに素人は、『ノーアイデア』なのです。これからの日本の企業は、素人ユーザーの意見を聞かず、独自の路線を貫く時代なのです。
ぼくも30年近くビジネスしてますが、お客さんの声をあえて無視して自分の直感にしたがって、やりたいことをやったときに売上げが増えています。なぜなら『経営』とは、経(たて)の営(いとなみ)だから。
それに比べ自営業とかフリーランスは横の営みですから、お客さんの顔色をうかがって仕事を貰うのが主流。横は遠心力ですから自分から外に出ての営業になる。これでは、いずれ限界が来ますよね。会社の経営は縦のエネルギーで発展します。縦とは求心力です。じっとホームに腰を据えて相手が来るのを待つのです。
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