かつて陰陽師は、占術と呪術の達人だったのです
お待ちかね!陰陽師カードがようやく販売されました。
5年まえに着想し、苦労しながら完成しました。カードの枚数は36枚です。36は「みつる」とも読めます。みつるを漢字で変換すると「充」「光流」などが出てきます。日本では古くから3は『満つ』に通じ、縁起のよい数字とされています。煩悩は108つですが、これは3で割ると36になります。
時の流れは、円の数値で構成されていますので、基本的に3の倍数です。そのため、時間や季節など巡るものは3・6・9の回転数が自然です。その意味を込めて、陰陽師カードの枚数を36枚にしました。
かつて陰陽師は、占術と呪術の達人だったのです
陰陽師とは平安中期に活躍した、あらゆる事件を未然に知ったと伝えられる魔術師のような存在です。四百年にわたる平安時代は、貴族文化が開花した華やかな時代でしたが、その一方、奈良時代の政治戦争で破れた人々が怨霊となって襲い、鬼や「ものの化」 が暗躍する闇の時代。これら怨霊や鬼から守るために造営した防衛都市が平安京でした。そして、その防衛役を担ったのが陰陽師だったわけです。
陰陽道は古代の中国哲学である陰陽・五行と天文暦とを結合させて日本で成立しました。かつて陰陽師は、占術と呪術の達人だったのです。陰陽師カードには、それぞれ陰属性と陽属性がありますが、すべてのカードに陰と陽のメッセージがあります。
それは【正位置】と【逆位置】です。【正位置】が陽で、【逆位置】が陰になります。これは善悪でもないですし、吉凶でもありません。正位置は順調で、逆位置は試練と読み取れます。順調だから良いのではなく、試練があってこそ人は成長するわけです。
何枚か引いたとき、正位置が多ければ
「物事が順調に進む」
「その考え方であっている」
「自分を信じて素直に進もう」
と考えます。
そして、逆位置ばかりだと
「今は時期ではない」
「その考え方には穴がある」
「自分の経験やスキルの浅さを見直そう」
と受け取ればいいのです。
それぞれのカードに、起こるであろう事件や出来事に添えて、乗り越えるための対処法を記しておきました。
【式神】は12枚あり、これは十二支に由来しており、「小さな出来事」を意味します。カードには吉凶の区別ありますが、それほど大きな意味を持ちません。
【人物】の10枚は「とある人物の関わり」を示唆しています。このカードが出たら、周囲にいる誰かがキーマンになることを指します。恋愛にしてもビジネスにしても、今すでに知り合っている誰かが鍵を握っています。
【守護神】は5枚あり「偉大なる神秘の力」を意味します。5枚中2枚が正位置で出ると、「おおむね願いは通る」と判断します。ただし逆位置では、「苦労を乗り越えて結果オーライ」と考えます。恋愛占いですと、新たな出会いを意味します。
【北斗七星】は文字通り7枚で「天の計らい事」を意味します。北斗七星はおおぐま座の一部で、古くから信仰の対象となっております。戊辰戦争で庄内藩が掲げた、逆さの北斗七星は「破軍星旗」といい、「破軍星を背にして戦うと勝利する」という中国の故事に由来します。正位置は勝利のカードですが、逆位置になると「敗北感を味わう」という意味になります。
【凶兆星】の2枚は「不吉な出来事」を意味します。昔、天界に不死の甘露といわれる水がありました。あるとき天界で宴が催されていましたが、悪魔の竜が甘露水をのんでしまいました。それを知った根源神ヴィシュヌは、竜の胴体を頭と尻尾に断ち切りました。不死の甘露水をのんだ竜は死ぬことができず、ラーフ(頭)とケートゥ(尻尾)となりました。この2つは月の軌道と太陽の軌道の交点で、実体のない影の惑星です。
以上、36枚のカードで、さまざまな事象を占うことができます。
ぜひ、あなたの占術のひとつに陰陽師カードを取り入れてください。
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