感情のコントロールできる人、彼らの心はいつも穏やかです/コラム

　感情をコントロールできれば、人間関係を良好に築くことができます。反対に、感情をコントロールできずイライラや不安が周りに伝われば、ネガティブな影響を与えてしまうでしょう。他人の言葉で気分が悪くなり、自分が否定されたと解釈し、人間関係が悪化してしまう。そんな経験は誰しもあるはずです。

感情のコントロールできる人、彼らの心はいつも穏やかです

　感情をコントロールするこれはとても難しいのです。では、そもそも人間の感情とは何なのか？

　まず「喜・怒・哀・楽」ですね。さらに幸福感・愛情・心地いい・驚き・恐怖・不愉快、嫉妬など、とにかく、さまざまな感情が複雑に交錯しています。ちなみにネガティブな感情は、身の危険を知らせるサインです。周囲に危険があれば、恐いという感情が沸き起こり、近づくことを避けます。

　ストレスが溜まるとイライラします。これは「今、リラックスが必要だよ」と知らせるサインなのです。怒りや不安などの感情は、本能から生み出されています。感情のコントロールできる人、彼らの心はいつも穏やかです。感情をコントロールできれば、イライラする出来事があっても、自分の心を自分の意思で落ち着かせられるからです。

　自分の感情を冷静に見極めることができれば、似たような感情を持つ人の気持ちを深く理解できるからです。感情をコントロールできない人はいつも心が重いです。イライラしてしまうと他人に感情をぶつけてしまうからです。さらに、嫌な思いをさせてしまったという自己嫌悪や後悔の感情が重なり苦しみが倍増するのです。感情の爆発が繰り返されると、周りから敬遠されます。すると友達が減るので、いつしか孤独になります。

　自分自身を理解できていないと感情のコントロールはできません。怒りの感情をコントロールするには自分の感情の起伏を理解すること。まず、完璧主義な人は怒りの感情が現れやすいです。自分が思う理想を外れるとイライラしてしまうからです。

『物事は理想通りに進まない』

　この現実を理解して、客観的に判断することです。過去に起こった不幸をいつまでも引きずってしまうと、感情のコントロールができなくなります。よく眠れていない場合、感情はコントロールできなくなります。睡眠が十分に取れていないとセロトニンが脳内で不足するためです。

　嫌なことがあって怒りの感情が現れたときは、深呼吸をして数秒じっと待ちましょう。すぐに感情を態度に出すと他人に嫌われてしまうからです。相手の立場に立って冷静に考えることで、怒る必要がなかったと気づけることもあります。怒りの感情が湧いたら冷静になって考えるのです。怒りの感情が出ても、喧嘩にならないような言葉を選び、自分の思いを伝えましょう。完璧な理解者など、この世にひとりもいないのです。

　感情をコントロールできる人は、映画をよく見るし、好きな漫画や小説があって、美味しいと感じる物を食べて毎日ストレスを発散しています。趣味に没頭する人は過去に起きた嫌な事件を忘れることができます。

怒りの気持ちは6秒経つとおさまります。

　何かにイラっとした時は、その場を離れ深呼吸し、散歩して気持ちを切り替える。自分の考え方にこだわると、他人の意見が受け入れられずイライラしてしまいます。自分の価値観に固執せず、思いもしなかった考えに興味を持って柔軟な思考を身につけるのです。それには、多ジャンルの作品に触れること。知らない海外の映画を見たり、聞いたことがない音楽を聴くのです。