愛とは、お互いを見つめ合うことではなく、同じ方向を見つめること
さて、あなたは、子供や部下の可能性を奪っていないでしょうか?親が恐れをもっていればその恐れを子供にも植えつけてしまいます。子供はそんな恐れを克服するために、何十年も苦労を強いられます。
脅かすような教え方では、子供や部下の可能性を奪ってしまいます。もし自我の強い子供だったら、親を振り払って出奔するでしょう。劣等感をもたず、恐怖心をもたず、元気で明るく前向きであればそれでいい。自我が強い子であれば、自分の可能性を奪う親の元から逃げる道を選べるでしょう。しかし、自我の弱い子供なら、親の言いなりになって、型にはまった人間になります。
四柱推命や紫微斗数など高度な運命学ではその子供の特性を正確に知ることができます。親から脱出する運命なのか?それとも、未熟な親とつきあって苦労する運命なのか? それらが、的確に分かります。子供からしたら親というのは未熟な存在に見えるものです。なにが言いたいのかというと…
運命学を使うということは、自分の未熟さに対峙し、受け入れる行為だということです。愛の欠如によって、ひとは精神が病んでしまいます。隙間を埋めたいという欲求。何か足りない、という不満感。未熟ゆえに感じる不快な緊張。自分には才能がないという焦り。そういった心理状態があったら幸福とはいえません。
大切なのは、愛に満足することです。とはいっても苦悩はあります。人は生きている以上、苦悩に満ちているのです。悟った人の苦悩とは、【相手の苦悩が分かってしまう】という憂慮です。それが『慈悲』という苦悩です。自分自身に対するものではなく、つねに相手に対して湧く感情です。これが『愛』と呼ばれるものの正体です。では、愛とはいったいなんでしょう。
星の王子さまの作家、サン・テグジュペリの言葉に、『愛とは、お互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである』という名言があります。夫婦であれ親子であれ、見つめ合っていては争いに発展します。同じ方向を決めて、それを目標として方針を決めるためにディスカッションするのです。もちろん、これはビジネスとまったく同じ。上司と部下に限らず仲間同士だって顔を向き合っていては解決策は生まれないのです。
目標を定め、それを到達するための方針を立てる。それが『愛』の姿です。その愛から発動したエネルギーが、カスタマーの心を鷲掴みにする。そういうサービスが提供できれば会社は発展を遂げるでしょう。
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