知名度を上げるより認知度を高めること/コラム

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知名度を上げるより認知度を高めること

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「お客さんが来る人と来ない人どこが違うんですか?」という質問があったのでずばり答えました。それは『認知度』の違いです。

 売れるためには知名度をあげることですが、じつは知名度よりもたいせつな要素があります。それが《認知度》です。「知名度」と「認知度」は似ていますが違います。知名度は書いて字の如く、「その名前を知っているか」ということ。つまりそれが何であるのか知らなくても名前が知られていれば「知名度は高い」となります。

 対して認知度は、それが何であるかを知られているという意味です。中身がわかっていなければ認知されているとは言えません。そして認知度を強化したものがブランド力というわけです。ブランド力を高めるには【一貫したイメージを持たせる】ことがポイントです。


 情報社会が多様化しており、SNSやホームページによって誰でも気軽に情報発信できます。逆に情報収集も、類似したサービスの比較が容易にできるようになりました。情報が氾濫しているからこそ《本》を出版している信頼性は一線を画しているのです。WebサイトやSNSと比べて《本》の出版は、より客観的に「このノウハウなら信頼できる」といった提案を促せます。

 読み手からすると、「そんなノウハウを書いた人物なら信頼できるよね」といった安心感が生まれ、それがブランディングになります。この点は広告や宣伝よりも競合との差別化が図れるわけです。

 ブランディングと書籍が持つ他には無い信頼性という力。改めて「本を出す意義とは?」について考えてみてください。つまり「なぜ本を出版したいのか?」という点です。出版するかどうかの判断としておそらく原稿の質が重要でしょう。しかし、それは出版動機によって基準が変わってきます。

出版する動機は、
【有名になりたい】
【収入を増やしたい】
【ブランディングをしたい】
【自分の考えや活動を広めたい】
という願望から発生しています。


 自分が実践していることや発見したことが広まって、読んだ人が元気になったり感動したり、得したりして賛同者が増えます。社会制度の矛盾や悪事の告発、弱者救済などで社会に貢献ができたりします。メディアに取り上げられたら世間に認知されて人脈も増えます。自営業なら本業の収入が増え、講演やセミナーの依頼が来たり、講演料の増額も見込めます。

どこにも負けないオンリーワンの商売を知ってもらい


 個性的な人物を売り出して広報に役立て競争力が高まります。このように動機を明確にすれば読者ターゲットが絞られます。出版で得られる対価は人それぞれですから、じぶん一人で悩まずに、専門家の智恵をかりることです。ぼくも今まで編集長や編集者、出版プロデューサーの人たちから多くのアドバイスを貰いました。そういった経験や知識を、広く役立てたいと思っています。

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