占いが当たるしくみ
『紫微斗数タロット』には、
34枚のカードがあります。
大きくわけると
「主星」と「副星」の2種類あります。
これは『西洋タロット』でいうところの
「大アルカナ」と「小アルカナ」のような存在です。
占ってカードを何枚か並べたとき、
「大アルカナ」と「小アルカナ」
どちらのカードが多く出ているか。
これだけでも、
想いの強さや、重要さがわかります。
一枚のカードに注目する前に、
まずは、こうして
全体のバランスから把握するのです。
では、なぜ最初に、
全体をみる必要があるのか。
それは、左脳的ではなく、
より右脳的に結果を判断するためなんですね。
ぼくは、タロットを教えるとき、
必ず最初に、こう言います。
「カードの意味は覚えなくていい」
と。
意気込みが強い人ほど、
面食らうセリフかもしれません!笑
でも、適当にいっているわけじゃない。
ちゃんと理由があるんですよ。
これは占いの中でも、
タロットや「易(えき)」など
『卜術』全般に共通するキホンです。
カード系の占いであれば、
カードに描かれた「絵」を見たときの印象。
これを最優先します。
逆に、細かい意味やうんちくは、
覚えないほうがいい。
そうはいっても、
「知りたくて、しようがないんです」
なんて人もけっこういるんですね。
でも、はじめはガマンして下さい。
カードの絵だけで、何を感じとれるか。
この感覚を、まず身に付けることです。
さて、ちょっと変な話しをしますね。
仮に、自分の感受性をまったく無視して、
本に書かれた意味だけを頼りに、
結果の解釈をしたとします。
その占いは、おそらく当たらないでしょう。
なぜか?!
そもそも「占い」自体、
インスピレーションで当たるように
出来ているからです。
「卜術」では、とくに顕著に出ます。
あくまでも自分の感性が占いの原理、原則になる。
例えば、ぼくと他の占い師が、
同じ人の同じ相談内容について占ったとします。
まぁ稀に、同じカードがでる、
そんなこともありますが、
たいていは、違うカードが出るでしょう。
ところが、解釈の結果は、
ほぼ同じになるんですよね。
これはつまり、出たカードが答えではなく、
カードから得た情報と、
そこから生み出されたインスピレーション。
それによって占いの回答を導き出したからです。
その場、その瞬間の空気感をとらえ、
結果に映し出す。
これが「卜術」の基本なのです。
ある意味で、じつに流動的な占いといえます。
そのぶん、占う側にも柔軟な発想が求められる。
逆に、カードの意味を決めつけてしまうような、
堅い考え方をもっとも嫌う占いだと言えます。
なので、みなさんも、
34枚のカードの意味、
すべてを覚える必要なんてありません。
テキストに縛られないことが、
占いを的中させるコツというわけです。
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