神道と占いの共通点は「結ぶ力」
占い師を育てる古神道家、
中島多加仁(なかしま・たかひと)です。
神道と占いの共通点、
それは「結ぶ力」です。
結婚や就職、紹介、営業…
これを一言でいうと「縁」です。
神社に参拝するのも占いに行くのも
「縁」を求めているからです。
そして、占い師と相談者の間にも
縁が存在します。
『四柱推命』や『西洋占星術』など
生年月日と時間を使う占いを
命術(めいじゅつ)といいます。
それは、性格や適性・過去・相性、
人生全般の運気を導き出します。
生まれてから20年後、30年後、
もっと先の未来まで占えます。
さらに占いには
卜術(ぼくじゅつ)というジャンルもあります。
タロットや易などが、それに当たります。
偶然出たカードやサイコロの目で
結果を導き出す占いです。
時には、
ふと思い浮かんだ「数字」を使うこともあります。
命術との大きな違いは、
占える「期間」が短いこと。
たいていは、1〜2年先までが限界です。
命術の代表格である『占星術』には
「ホラリー法」
といった特殊な方法が存在します。
「占おう!」
と思った年月日時で盤を作り、
それで判断する方法です。
占星術は、命術ですが、
この方法は卜術に該当するんです。
タロットや易と同じで、
占える期間は1〜2年です。
たまたま、占おう!と思った、
その偶然性を利用するわけですね。
恋愛、仕事、金運だけでなく、
裁判のゆくえとか失くしものなど
幅広く占えるのでよく使います。
同じ占星術でも、元になるデータが
生まれた年月日時か、
占おうと思った年月日時かで、
ジャンルが変わってくるのです。
でもよく考えてみると、
生まれきた年月日や時間は、
計画的に決めたわけではない。
出産には予定日もありますが、
遅れたり早まったりもします。
つまり、
実際に生まれてくる年月日や時間は
《神のみぞ知る》ところです。
『四柱推命』では、
27万通りの命があります。
つまり、
27万分の1の確率を狙って
生まれてきているわけです。
なぜ、その年その月その日その時間に
生まれてきたのか…
これなども、
偶然がいくつも重なった結果。
人の一生のうちで、
無数にある偶然の瞬間。
「たまたま占おうと思った」
「たまたま恋人と出会った」
「たまたま結婚した」
「たまたま妊娠した」
そして
「たまたまこの世に生まれ落ちた」。
これって「生命の誕生」という、
一生に1回の大きな偶然なのです。
そこに、人生最大の
シンクロニシティが働くんです。
占おうと思った瞬間程度の偶然では
せいぜい1〜2年程度の期間。
占うテーマも
1つに絞る必要があります。
それに対して
「生まれ落ちた偶然」は、
一生分の運勢と因縁を占えます。
テーマも選びません。
そういった意味で「命術」は、
『壮大な規模の卜術』
と言えるかもしれませんね。
生まれくるのも偶然。
出会うのも偶然。
死ぬのも偶然。
そして、占い館を訪れて、
選んだ占い師に占ってもらうのも、
また偶然。
たまたま近所の神社の神様が
何かしら縁がある。
そこには絶妙な、
シンクロニシティが働いて
そして必ず、神妙な意味が
隠されているんです。
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