「他人の目」という鎖
「他人の目が気になる」
という悩みがあります。
それって、
「良く評価してほしい」
という『自己顕示欲』の裏返しなんですね。
昔はぼくも、自己顕示欲でいっぱいでした。
ずいぶん苦しみました。
『ひなぎく』Daisies/Sedmikrásky)1966
一口に「自己顕示欲」といっても、
いろいろありますよね。
なかには、
「しあわせな人生だと思われたい」
という願望を持つ人もいます。
友人が多い人だと思われたい。
周りから評価されている。
毎日楽しく生きている。
そういうことを、第三者に知ってもらいたい。
無意識に、こんな欲求を抱いているも多いんです。
むしろ、これが、
「自己顕示欲」に共通する、
もっとも基本的な欲求なのかもしれません。
今は『Facebook』 や『twitter』といった
インターネットを通して、
自由になんでも発言できます。
手軽に自己顕示欲が満たせるツールとして重宝されています。
でも、よく考えてみてください。
「他人から高い評価を得たい」という気持ち。
それを持っているかぎり、
自分の魅力なんて輝かないんです。
他人の目から自由になって初めて、
ひとは美しくなる。
「人から素敵な人と思われたい…」
そう思っている限り、
《他人の目》という強烈な鎖に縛られます。
それって、とても窮屈な人生だと思いませんか?
もちろん、ぼくも若い頃は、
「高い評価を得たい」
という気持ちを強く持っていました。
すると、器用に生きることができない。
どんなに頑張っても、良識人を演じても、
他人から高い評価を得ることなんて不可能です。
本質的には『変わり者』ですからね。
良識ある人を演じるのって、
とても疲れるんです。
だから、あるとき
「他人から高い評価を得ること」を諦めました。
行き着くとこまで行くとそうなります。
「最低な人と思われても問題ない」
「分かる人にだけ分かればいい」
簡単にいうと、
そういった感覚かもしれないです。
他人から高評価を得ることを諦めることで、
他人の目や評価が気にならなくなったんです。
そして、毎日考えました。
自分がこれからやるべきことを。
それからは、ずいぶん楽になりましたね。
見栄張って自分を大きくみせたり、
へりくだって、必要以上に謙虚になることもない。
つねに「等身大」の自分で、
人と接するようにしました。
すると、望んでいないのに
評価してもらえるようになったんです。
もちろん、精神的に疲れることはありません。
自分と共感できる人が、周囲に集まってくる。
他人の目から自由になると、
いろいろと、いいことがたくさんある。
今の環境も、そうやって出来ていったわけです。
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