「変に思われたくない」...緊張感と劣等感
人の目を気にすることは、
悪いことではありません。
「人に見られている」
という意識があるから、
緊張感が生まれ、やる気も起きてくる。
他人の目があるから、
「恥ずかしい言動はやめよう」
「嫌われるようなことをしない」
と律することができる。
だけれど、その意識が強すぎるんですね。
「知らない人と目を合わせれない」
「人前に出ると言葉が出てこない」
そんなふうに他人を怖れすぎたら…
社会生活に支障をきたしてしまいます。
人の目を気にしすぎることに悩む人...
多いですよね。
「他人の目を気にせず、自然に振る舞いたい」
そう思うほど逆にリキんでしまう。
いっそう他人の目が気になって、
さらにぎこちない態度になる。
「他人の目を無視しよう」
とは、考えないでください。
世間には、厚顔無恥な人がたくさんいます。
「もっと人目を気にしたほうがいいのに」
と思うほどにね。
そんな恥知らずな人間よりはマシです。
だから他人の目は、意識すべきなのです。
では、なぜ人前で極度に
上がってしまうのでしょう。
それは《自分に自信がない》からです。
しかし、実際には、
《自意識が強すぎる》のです。
「かっこいいところを見せよう」
「立派な人間だと思われたい」
そう考えるから、
かえって不格好になるのです。
たとえば、お客さんに対して、
自社の商品の説明をするとします。
話を聞く人たちは、
商品に関する情報を知りたいだけ。
「話している人がどういう人間か」
ということには、あまり興味をもちません。
なのに、緊張するあまり、
何度も言葉につまってしまったら?
かえって他人の目が『自分』に集中します。
これでは本末転倒ですよね。
主役は『商品』なのに。
なぜ、そんなに緊張するの?
自分が気にするほど、
相手はあなたのことを気にしていません。
「変に思われたくない」
「注目されるのが恥ずかしい」
その思いが強すぎることで、
逆に注目を集めてしまうわけです。
くちベタや気が弱いことが、
いけないわけではないですよ。
自分に劣等感をもち、
それを虚勢で誤摩化そうとする、
そこがいけないのです。
人の目を気にして萎縮してしまう。
それは、
「他人の目を気にしている」
のではなく、
「他人に見られている自分を意識しすぎ」
なのです。
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