立春大吉の由来
昨日は節分で、今日は立春です。
立春は、冬至と春分のほぼ中間。
昼夜の長短を基準に季節を区分すると、
この日から立夏の前日までが春です。
九州など暖かい地方では、梅が咲き始める頃ですね。
暦の上では「春」になりますが、実際には最も寒い時節です。
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立春大吉の由来
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立春から数えて88日目を八十八夜、
210日目を二百十日(にひゃくとうか)、
220日目を二百二十日(にひゃくはつか)
と呼んでいます。
立春のあと初めて吹く南の強風を、『春一番』と呼びますよね。
立春の早朝、禅寺では、
門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。
中国や日本の太陰太陽暦では、元日が立春前後に置かれています。
中国暦では、立春と雨水を含む月を正月としています。
それは、立春の頃を年初にし、
春の始まりと年の始まりを一致させるためでした。
節においては、立春が年初となります。
四柱推命や九星気学では、
節分までを前年として、立春で年が変わるとしています。
春の区分は、西欧では習慣的に、
暑くも寒くもない温かい季節、つまり春分から夏至までが春です。
しかし古代中国では、
昼夜の長短のピークとなる夏至・冬至と、
昼夜の長さがほぼ同じとなる春分・秋分を、各季節の中心としているのです。
これらの中間に、各季節の区切りとして
立春・立夏・立秋・立冬をもうけました。
これが中国暦の特徴です。
西欧では春分を起点にしますが、中国は冬至が起点になります。
二十四節気では、立春から立夏までを『春』とします。
欧米の習慣的な天文的区切りとは、約1.5ヶ月ずれます。
日本では明治6年に、
陰陽暦(太陰太陽暦)を廃止し、太陽暦としました。
気象学も欧米の法則を取り入れたのです。
気象学的には、
3月~5月が春、
6月~8月が夏、
9月~11月が秋、
12月~2月が冬、
とされます。
現代の日本では、
欧米的な四季感覚に慣らされていますから
2月4日の立春に対し、季節感のずれを感ずるのはやむをえません。
立春は、節分の翌日ですが、
節分は必ずしも2月3日とは決まっていません。
節分が2月3日なのは2024年まで。
2025年は2月2日になります。
そして翌年からは3日に戻ります。
ちなみに1968年は、2月4日が節分でした。
ともあれ、新しい一年を迎える立春には
その一年がいい年であるようにと願いを込め、
「立春大吉」という言葉を掲げるのです。
真ん中に線を入れてみると、
この四文字は左右対称だとわかります。
表から見ても裏から見ても「立春大吉」と読めるのです。
昔、立春大吉と書かれた御札が貼られた家に
鬼が入ったことがありました。
ふと鬼が振り返ると、
さっき入る時に見た立春大吉の文字を見て、
「まだ入ってなかった」と勘違いして、
逆戻りして出て行った、という逸話です。
鬼は、裏側から見ていたんですね。
これがもとで、
「立春大吉のお札は厄除けになる」
と言われるようになったのです。
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