大相撲と東洋思想/コラム

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大相撲と東洋思想

日本の国技である大相撲が、



いま大揺れに揺れていますよね。





そもそも相撲は、



神道に基づいた「神事」とされます。





古墳時代の埴輪や須恵器にその描写があるため、



起源は古墳時代とされています。









大相撲は、東洋思想と深い関係があります。



吊り屋根の四隅には青・赤・白・黒の四色の房が飾られています。



この房は、それぞれ、



北東(青)・南東(赤)・南西(白)・北西(黒)



に配されています。







吊り屋根ができる以前は、



四隅には四本の柱が立てられており、



その柱に四色の布が巻かれていたそうです。





四房は四季と四神獣をあらわしており、



五穀豊穣を祈念しています。





この四神獣は、



方位としての中央および黄龍が除かれて、



五行思想に由来するものです。







青龍・朱雀・白虎・玄武が、それぞれ



正東・正南・正西・正北に配されています。









相撲に限ったことではありませんが、



勝ちを「白星」、負けを「黒星」と表現します。







この白星と黒星の概念は、陰陽思想に由来しています。



陰陽思想では「白」を陽とし、「黒」を陰と考えます。





勝者は気分が明るくなるため「陽=白」



敗者は気分が暗くなるので「陰=黒」



というわけです。







「はっけよい、のこった」



という言葉は、諸説あります。





相撲協会では「発気揚揚」がつまったものとしています。



しかし、やはりその語源は『八卦よい』だと思います。





「八卦良い」とは、



「天地自然の法則に即し、すべてが調っている」



という意味です。





相撲は神事ですから、



天地自然の法則に即している状態にあることが重要だったわけです。





日本においては





『当たるも八卦、当たらぬも八卦』などと、



軽い言葉でイメージされていますが、



韓国では国旗に八卦の卦象が表記されているほど、



大陸文化の影響を色濃く受ける思想哲理です。









日本の大相撲が、賭博事件で乱れていますが、



これは日本の政治にも大きく影響するでしょうね。





その雛形的な事象だとおもいます。




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