五黄殺の力を借りる、ということ。
ではいったい、なぜ五黄土星だけが
「五黄殺」の汚名を着せられているのでしょうか?
二黒土星は平坦な田畑の土で、
くろぐろとして滋養を蓄えた、ものを育む土です。
柔らかくて耕しやすく、生活に密着しています。
「耕す土」の意味の通り、低くて平らな場所を意味します。
八白土星は、高い山の土です。
どっしりして動かず聳えているので、
切り崩して田畑にするよりは、厳しい寒風から家を守る役割です。
堤防の意味もあり、安定したイメージの土です。
それに引きかえ五黄の土は、いわば土砂崩れの土です。
それは二黒と八白の土を無理やり混ぜ合わせたもの。
破壊力があり、モノを腐敗させる働きがあるので、
墓場の土という意味があります。
しかし土性であることには変わりないので、
二黒土星と八白土星の性質も持っています。
物事は何でも破壊しないと創造ができません。
二黒が創造、八白が不動を意味するなら、
その2つを破壊して再生する力が五黄です。
まさに創造と破壊の星なのです。
土性は季節でいうと季節と季節の変わり目。
それを「土用」といいます。
そして方位の境目も五黄殺だという見方があります。
その土の中でも、破壊力を持った五黄をとくに警戒して、
五黄殺が生まれたのです。
これは、逆の見方をすると、
「五黄は良くも悪くも強い影響力を持っているので、
その力を貰えばパワーが強まる」という考え方ができます。
ここから、五黄方位を使って開運できるのではないか、
という考えが生まれました。
よく、凶方に移転すると、しばらくの間は妙に調子が良い、
という話があります。
たしかに、五黄殺も本命殺も他の凶方も、
ある種のパワーを貰うことでもあるので納得できる話です。
意識的に五黄殺を使う人は、あまりいません。
しかしぼくは、五黄の力をもらうために古着屋をはじめたのです。
それは、すべての事業が失敗したあとの、
起死回生を狙った選択でした。
ちょうど時代も空前の古着ブーム到来。
まさに五黄殺をつかった逆転の開運法です。
しかし、その古着ブームもわずか数年で沈静化しました。
安くて質の良い、ファーストファッションが台頭したのです。
ぼくは、その時代の流れを察知して、いさぎよく古着屋を撤退し、
占い師一本の道を選びました。
日本は大不況。
まさに悩みがますます増えていく時代です。
これからは、占いや風水といった陰のエネルギーが、
ひとびとの悩みを解決してくれるのです。
taka
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