相性の秘密
イギリスの神学者トーマス・フラーは言いました。
『結婚前には両目を大きく開いて見よ。
結婚してからは片目を閉じよ』
と。
決断の「前」と「後」に、しあわせのヒントがあります。
まず決断する前には、長所も短所もよく見て判断すること。
そして決断した後は、長所をよく見て、短所は大目にみること。
一旦決断したら、後悔して生きるのではなく、
自分の決断を信じて、努力することが大切なのです。
つまり、うまくいかないのは決断のせいではなく、
決断した後の心がけのせいなのかもしれません。
「相性を観てください」
というお願いは多いです。
それと同じく、
「私の適職は何ですか?」
という相談も頻繁ですね。
結婚にしても就職にしても、
やはり「相性」というものは存在します。
若いころは、相性が悪い相手に恋をしがちです。
相性が悪いというのは、共通点が少ないということです。
自分にないものを持っている異性に惹かれる、
それが若気の至りです。
仕事もそうですね。
わざと高いハードルを越えようとします。
それが「若さ」です。
しかし年輪を重ねる、つまり経験を積むと、
「相性」の正体を知るようになります。
どんな相手と結婚するのが、ほんとうのしあわせなのか。
どんな仕事につくのがしあわせなのか。
本来なら、それらは経験則で分かるはずです。
ところが人間には「欲得」というものが存在します。
だから、つい自分の「領分」を侵してしまうんですね。
人間には本来、生まれ持った「福分」というものがあります。
一生使える資金、出世のレベル、異性縁というものが
個人個人で限られています。
その「福分」を越えてしまうと、もう後はないのです。
だから福分を越えないように、
身の丈を知りましょうというのが運命学の姿勢なんです。
その意味において、
風水や方位術などの開運法も、
じつはやりすぎると危険なのです。
次回は、その点に付いてちょっと深く言及してみようかと思います。
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