占いは信じるものではない。使うものです。
占いは、ハサミや包丁と同じ「道具」です。
ハサミや包丁にも、いろいろな種類がありまして、
それぞれに役割が異なります。
もちろん万能バサミというものもあるでしょう。
しかし、万能な道具よりも、
それに特化した道具を使うほうが
便利な時だってあるはず。
占いも、この概念と同じです。
「占いは当たるのですか」
という質問は、
「ハサミは切れますか」
というのに似ています。
ただしハサミは目に見えますが、
占いは目に見えない。
心で感じるのみです。
この「心」というのが、やっかいなんですね。
人間は「心」で動いているにもかかわらず、
その原動力であるはずの「心」は目に見えないし、
科学的にも証明できていない。
だから人間は、つい占いを
「信じる」か「信じない」か、
という物差しで測ってしまうのです。
そもそも、その質問自体が無意味なのを分かっていない。
あなたは人間に「心」があるのを、信じていますか?
なんだか「神を信じますか?」みたいで滑稽ですが、
神もまた、信じる対象ではないと思います。
「神社に行ったら願いが叶った」
「お寺でお払いしたらすっきりした」
というのは、人間の心が動かす、
さまざまな “ 生体現象 ” なのかもしれませんね。
ココロの動きにによって、カラダも変化します。
これを『心体一致の法則』と言います。
恋愛成就は○○神社へ
水子供養は○○寺へ
自分の罪を懺悔したいときは○○教会へ
と言われたほうが、
なんとなく「効きそう」でしょ。
とくに日本人は、万能よりも専門を好む傾向にあります。
だから、風邪薬なんかも、
あんなにたくさん市販されているのです。
クスリにはリスク(副作用)がありますが、
占いや宗教だって副作用はあります。
それが「妄信」という、とてもやっかいな弊害です。
妄信している人があまりにも多く、
その愚かな様を見て、
「占いを信じてる奴なんて、程度が低い」
と思いたい気持ちも理解できます。
しかし、
あなたが平凡な人生で一生終わると決めたのなら、
その姿勢は問題ないと思います。
けれど、いつかは一旗揚げたい。
自分自身が納得できるような人生を送りたい。
そう思っているのなら、
できるだけ早く、正式な運命学の門を叩いてください。
運命学と唱っていても、
普及するためにチープになっているものが多いです。
つまり世間に広く普及している占術は、
廉価版なのだと思って差し支えありません。
ラーメンでもカップ麺にして売っているでしょ。
あれと似ています。
そして占い師も人間です。
道具を使う職人でもあります。
だから得意分野と不得意分野があるのです。
もちろん、ぼくにも不得意分野はありますよ。
たとえば、ぼくの場合、
ただ漫然と生きている人の鑑定は、ものすごく不得意です。
それと、頑固すぎる人。
自分の生き方にこだわりのない人。
こういったタイプの人を鑑定したあとは、
心身ともにぐったりしてしまうんです。
でも逆に、そういうクライアントを得意とする占い師もいます。
だから、自分に合った占い師を探すことです。
そして「この人こそ、私の運命的な占い師だ」と思ったら、
もう迷うことなく、その占い師に身を委ねるべきです。
その際、絶対に「浮気」をしないこと。
占いとて人間。
浮気されるのは誰しも嫌います。
浮気する人は、浮気されますよ。
それが因果応報です。
あっちへフラフラ。こっちへフラフラ。
そういう姿勢では、誰も親身になって相談に乗ってくれません。
「占い好き」もいいけれど、何事も程度があります。
まずは自分自身で占いを勉強してみること。
そして、これは習うしかない!
と思ったら、師匠について勉強しましょう。
もちろん自分に合った師匠を選ぶことが大事です。
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