神を降ろすための装置
神社というのは、巨大な魔法陣なのです。
ある目的に特化した、汎用性の強い魔法陣です。
黒魔術でいうところの魔法陣は、
その目的を絞り込み特化するため、
コンパクトになっていきます。
しかし神社は、
ある種の汎用性を持たせた
魔法陣として作成されました。
神社の果たしている役割は、
ずばり「神を降ろす装置」です。
無数にいる神々によって
個別の装置を用意したのが
西洋の魔法陣で、
どの神でも呼べるように汎用性を持たせたのが
日本の神社というわけです。
ソロモンの鍵のように
72柱の悪魔を使役するには、
それぞれ個別の魔法陣が必要です。
しかし神社は、
ある一定のパターンで
多くの神に対応できるシステムなのです。
「神様がおわします」
と思っている人間の心を形として
生まれたメカニズムから、
神とか悪魔につながるのです。
神と悪魔、それは概念にすぎません。
もし汎用性の高い魔法陣が
メンテナンスされず放置されていれば、
何の神が降りてもおかしくはないのです。
そもそも信仰とは
「ここにはこういう神様がいます」
という気持ちから生じるものです。
朽ち果てた神社にも
神聖な神がいると信じている人が多ければ、
そこは神域です。
しかし「なんだか不気味で怖い」
と思う人が多ければ、
魔物が棲んでいる可能性があります。
原始宗教の多くは、
そういう概念のメカニズムなのです。
ゆえに神社には、
幾柱もの神々が降りては帰り、
去っては再来しているようです。
そのタイミングが合わなければ、
人々の願いは聞き入れられません。
そればかりか、
いわゆる祟り的な憂き目に遭ったり、
なにかしら運が悪くなったりするものです。
ですから風水では、
「神社の近くには住まないこと」
と注意するのです。
ただし、
お百度参りとか、何日連続参拝などが、
人によって効果があるのも
それなりに理由があるのです。
taka
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