自分がどのフェーズで止まっているのか観察する必要がある/コラム

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自分がどのフェーズで止まっているのか観察する必要がある

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 1月11日は、『運気爆上げマスター講座』で、93名の申込者のうち70名ほどがリアル参加されました。講義は録画されていますので、あとから何度でも見返すことができます。編集してからの配布なので、数日かかりますのでお待ちください。また、感想をTwitter(現在X)にて書いてくださると嬉しいです。

『ダニング・クルーガー効果』とは


 人は未熟な時期、自己評価が正しくできず、過大評価してしまう傾向にあります。これが『認知バイアス』という心理現象のひとつです。認知バイアスとは、生活習慣や人生経験から思い込みや固定観念によって非合理的な判断をしてしまう価値観の壁です。先入観や思いつきが作用して実際の評価とかけ離れた錯覚です。

 人はレベルが低い時期、他人の能力が認識できません。そして、自分の方が優れていると感じ、正しく自己評価できない非合理性を生み出します。これを『ダニング・クルーガー効果』と読んでいます。イギリス出身の二人の心理学者が1999年にアメリカの大学で研究し、自己評価が客観的評価より高いことを定義したのです。自意識過剰と同一視されますが、じつは意味が異なります。そもそも自意識過剰とは、他人からどう思われているかを意識し過ぎた状態のことです。

 未熟な人が少し知恵を得てしまうと、「自分は完全に理解した」という気持ちになるもの。これを『馬鹿の山』と呼んでおり、ここで止まってしまった人は永久に愚か者状態で一生を終えます。さらに少し学び進めると、全体の大きさを知りますから「あぁ、私は未熟だった」と自信を失ってしまいます。この第2フェーズを『絶望の谷』と呼んでいて、ここで止まってしまった人は自信喪失となって負け組人生を過ごします。



 さらに学びを進めると、「ようやく理解できるようになった」と自信を持ち始めます。この第3フェーズを『啓蒙の坂』と呼び、常識人と言われるようになります。さらに学び進めると知恵が成熟し、得意・不得意が明確になり、正しい自己評価ができるようになります。この第4フェーズを『継続の大地』と呼び、人から尊敬されるようになります

 経験が足りず、知恵や能力が低いのに根拠のない自信がある状態は自身を過大評価してしまっている第1フェーズ(馬鹿の山)です。悩みが多くて前に進まない人は、いま自分が、どのフェーズで止まっているのか冷静に観察する必要があります。

 たとえば、あなたの周りに、以下のような人いませんか?

少額で株をはじめて数ヶ月で資産が倍になったので、追加で有り金を投資したら予測がはずれて全額失った。
ライバルより優秀だと思い、能力を超えた仕事を請けてタスクオーバーで問題が起きた。
周囲の評価に耳を傾けず、自信に満ちた発言をしたら評価が低くて恥をかいた。

 いかがでしょう。もし、そういう人がいたら、自分にもそういう傾向がないか振り返ってみてください。パートナーや家族がそうなら、あなた自身も同じ可能性が高いです。なぜなら夫婦や親子は、ほぼ同じレベルだからです。

 小さな知恵を得たときメタ認知の欠如が生まれます。ほんの少しの情報だけなのに、まるでそれを熟知したかのように錯覚してしまうことは大問題を引き起こします。本当に熟知した人と比較したとき過大評価だったと気づくでしょう。ですから我々は第三者との情報交流の場をつねに求めることが大切なのです。理想は第4フェーズを目指し、第3フェーズには行きたいですよね。

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