失言が多い人には2つのタイプがある/コラム

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失言が多い人には2つのタイプがある

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 何気ない一言や軽口で、人を傷つけたり、気分を害してしまったり。悪気がないときや自分の知らないところで言葉がひとり歩きをしてしまう。傷つけた方も傷つけられた方も、お互いその後のダーメージは深刻です。とくに失言は、人を傷つけてしまう代表格です。

 どうして、人は失言をしてしまうのでしょうか?
心がけたいのは、一挙手一投足、「意図を持って話す」ということ。なぜ、今こういうコミュニケーションをとらないといけないのか?
この意識を、狙いを持ってから話せばいい。しかし、失言してしまう人は無計画で喋っているんです。

 失言してしまいやすい人に、大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつめが『感情型』で、つい気持ちが乗じて言葉に出てしまう。調子に乗って口が滑りやすい。これを『お子ちゃまタイプ』と呼んでいます。

 ふたつめが『迷子型』です。話の着地をどこに持っていっていくべきか、それがわからない。何を話そうか考えながらしゃべっていたら迷子になってしまって、余計なことまで喋ってしまうタイプです。これを、ぼくは『老害タイプ』と名付けました。

 お子ちゃまタイプと老害タイプ。どちらにせよ、嫌われるのは避けられません。それを避けるための解決策、多くの人はダンマリを決め込む。すると今度は、何も発展しませんよね。発言のない会議、喋らない人間関係からは楽しさは生まれないのです。もちろん、喋らない人は収入の増額は見込めません。だから、話をすること、口を開くことが求められます。

 しかし、ふだん無口な人が口を開くと、いきなり場違いな発言をしてしまいます。場をしらけさせ、空気を凍らせるので、恥を掻いてしまって、より無口になるという悪循環の発生です。

 失言しないためのコツは最初に「場」の確認をします。まず、その場がどういう目的で話すシーンなのか認識することです。そして、もうひとつは「間」をしっかりとること。話す前に「間」をとって、これから何の話をするのかと、正しく認識することです。口から先に動くのをやめて、脳を働かせて「間」をとって語る。

 とはいえ、誰でも「間」は怖いです。心理学の実験によると3秒の間が一番心地よいという結果が出ています。聞いている人は3分の1、つまり1秒にしか感じません。ところが話す本人は3倍、つまり9秒に感じるわけです。恐れず「間」をしっかりとる。その3秒間で、

「このあと何を話すべきか」
「言おうとしていることは感情かな」

と、考えるのです。

 何か質問されたら、まずは「そうですね」と言ってから、3秒くらい「間」を保って、それから答えるんです。この3秒で頭を整理して、迷子にならないように感情のチェックをする。

 今の時代はSNSやLINEですぐに拡散されます。「ここだけの話」というのは、すでになくなっています。

「あの人がこんなこと言ってたよ」

と、噂みたいな感じで尾ヒレがつくので、つねに失言対策を意識しましょう。人間関係の崩れは、ほとんど失言が原因なのです。

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