二流から一流へ上がるには人間性と器の大きさが鍵
一流の占い師になるには『慢心』を捨てること
「1日も早く占い師になりたい」という問い合わせが続いています。占い師になるのは簡単です。問題は「お客さんから選ばれる占い師」になること。しかし、その課題も鑑定を重ねることで解決します。経験さえ積めば、占い師として活躍できます。問題はその先。人間って、成功するとかならず慢心するのです。
鑑定ができて収入が30万円を超えたら、ようやく三流占い師の仲間入り。それを3年続けるとにわかに生徒が増えて「先生」などと呼ばれます。なんとか二流占い師になった、けれど多くの人がそこで止まります。一流になるためには、もうひとつの大きな壁を乗り越えねばなりません。それが『慢心』です。人間の愚かさは、そこにあると言えるでしょう。
じぶんは頑張っている
かなり努力している
知識も増えたし経験も積んだ
だから認められるはずだ。
いや、そんなことはなく、実際はリスペクトなんてされません。口ではなんとでも言います。ひとは表でおだてて、陰では不平不満を吐くのです。二流から一流へ上がるには人間性と器のデカさが鍵です。お客さんからリスペクトされるためには好感度があれば大丈夫です。そして、ある程度の的中率です。どの占術でも、深く学べば的中率はあがってきます。まずは宿曜や数秘術でよい。
しかし、人生をかけた真剣な悩みや複雑な問題をみるのでしたら、宿曜や数秘は四柱推命に及びません。四柱推命は教室や講座が多く文献も充実しているので、生涯を通じて飽きずに学べます。とはいえ、四柱は習得に天才で10年、秀才で20年かかりますから、できるだけ若いうちに勉強をはじめることが望まれます。
しかし、20代で四柱推命に出会える人は、ほんのわずか。しかも20代で知ったところで、まだまだ人生経験が浅すぎて途中で挫折する人が多い。というわけで、四柱推命の達人はごく少ないわけです。ぼくも途中で何度が挫折し、35歳で紫微斗数(しび・とすう)に切り替えました。九星や宿曜、数秘術やマヤ暦などは、それぞれ本を3冊ほど読めば誰でも要点はつかめます。でも四柱推命だけは本を何冊読んでも迷路に入ります。ちゃんとした先生について最低でも10年は学ばなくては無理です。
占いの師匠の選び方
大事なのは師匠選び。目的次第ですが、対面鑑定をしたいのなら鑑定が得意な先生に習う。将来、弟子を取りたいなら、すでに弟子をたくさん育てた大師匠クラスの先生に師事する。複数の本を書いていて講師の経験が豊富で、さらに欲をいうと、鑑定所を経営していて弟子たちに職場を提供できる、これらが師匠を選ぶポイントです。
ぼくはこれまで3名の師匠から学びました。
ひとりは話の上手な先生
ひとりはとにかくマジメな研究家
そしてもうひとりは教えるのがとても上手で、本も出版されている先生。
じぶんの鑑定所があって、教室を開講されていることが共通点。どの先生もユニークな人柄で気が短く怒りっぽくて、大酒飲みで愛煙家でした。とにかく人生経験が豊富で、友人が多く読書家ですね。歴史、宗教、政治、経済、音楽、文化、文学などに精通され、難しい話をたくさん教えてくれました。そういう先生に出会えたことが、ぼくの最大の幸運。
人間の価値は、努力や勤勉だけではありません。経験と知識の豊富な師匠に出会い、ひたすら深く学ぶことなのです。一流の上は超一流で、本当になんでも知っている。聞かれたことは、躊躇なく答えられる。何があっても動じないし、問題が起きても即解決できる。人の悩みが手に取るようにわかり、しかもすぐに答えを言わないで考えさせる。人を育てるのがうまいし、やる気を引き出す術を心得ている。
それが一流を超えた超一流の占術家です。
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