東洋医学と西洋医学、伝統文化と現代技術/コラム

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東洋医学と西洋医学、伝統文化と現代技術

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 病気になったら、どうしますか?風邪などの軽い症状だと、市販の薬を飲んだり、暖かいものなどを食べたりして治すのでしょうが、重い症状になると病院にいきますか?現代の医学は優れていて、「医者に行けば大抵の病気は治る」と信じられています。なかでも、西洋医学を頼る人が圧倒的に多数でしょう。そのいっぽうで、鍼灸や漢方薬など東洋医学も近年かなり流行しています。中国医学の歴史は古く、古代中国においてもすでに実践されていました。

 

 『黄帝内経』って聞いたことありますか?「こうていだいけい」と読みますが、中国最古の医学書なんです。伝承では約2000年前に編纂されたそうです。その医学書には、

人間の体は


・気(き)
・血(けつ)
・津液(しんえき)


の3要素で形成されていると書かれています。

この3つの要素、いづれもすごく漠然としたイメージなんです。たとえば《血》といっても、血液のことではないんです。血管やリンパ液などもふくめた、血液周辺の機能全般のことです。目に見えないものを信じるのは、神秘学の世界感ですよね。西洋医学と違って、こういった目に見えない要素を根拠としている東洋医学は、いわゆるスピリチュアルな医療で占いにも似た部分があるんです。

 

 ぼくの家系は、父方も母方も、自然療法の実践家でした。母の兄が重度の結核で、当時の医学では不治の病でした。それを、ある祈祷師によって癒されたのです。伯父は平癒を機に、みずから修行して霊術師になり、中学の後輩だった父の病気を治してくれました。父は芸術家でしたが、あまりの病弱ぶりに霊眼が開け、特殊な霊能者となりました。


 まぁそういうわけで、ぼくの家系は霊術と自然療法で病気を治癒してきたんです。なので、ぼくは薬を飲んだこともないし、医者にかかったこともありません。病気は「疾患」ではなく、身体の毒素を排除する作用….と、教わってきました。しかし4年前、ぼくは肺炎に罹りました。42度の高熱にうなされ、娘が心配して救急車を呼びました。生まれてはじめて精密検査と点滴を受けました。すると翌日には38度まで熱が下がり、フラフラしながらもセミナー講師をやりました。移らない方の肺炎でした。抗生物質を人生はじめて服用しました。医師からは1ヶ月ほどで改善すると言われましたが3日で完治しました。


 なぜこんなに早く治ったのかというと、それは子どもの頃からまったく薬を飲んでいないからです。ぼくは健康のために妹を鍼灸師にしました。黄帝内経も読み、四柱推命も習得し、「なぜ病気になるのか?」、「もし病気になったらどうするか?」ということを徹底的に学びました。そして今年、2度目の肺炎を経験しました。今回もレントゲンを撮って、医師から処方された抗生物質を服用しました。おかげで、たった1週間で完治することができたのです。東洋医学と西洋医学、伝統文化と現代技術、この両輪を回すことがぼくたちの叡智だと思うのです。

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