そもそも、あなたの店は他店と比べて何がいいのか
経営者の悩み、それが「お客さんが増えない」という問題です。ちなみに飲食店ですと売り上げ不振の理由で開業3年以内に80%以上が潰れるという現実があります。では、なぜ、売上げ不振に陥るか?そういった80%以上の店が、店の存在を知られていないのです。また、その店に行く理由がないというお客さんの視点からの問題を解決していないからです。
経営の原則というのがあります。それが、1人でも多くのお客さんに商品・サービスを適正価格で提供し、適正利益を確保するということです。 潰れてしまう店の大半は、相談する人もなく、自分でお店の現実を悲観し、新しい切り口を見出せない…という倒産スパイラルの流れにはまってしまっています。
この倒産スパイラルとは、
売上が伸び悩む
↓
広告をやめる
↓
さらにお客さんが来なくなる
↓
売上げが減る
↓
預金がなくなる
↓
廃業に追い込まれる
という流れです。
飲食の経営者には職人気質が多いです。素晴らしい料理やサービスを提供しているのに、負のスパイラルにおちいってしまうのです。なぜかというと、それは、経営に必要な知識を知らない、つまり売上と利益を継続的に得るための適切な知識を持っていないからです。
そこで、経営セミナーに参加したり経営学の書籍を読んだりして必要な学習を始めると、ある一定の成果が出ます。まず、真っ先に考えるべきは、そもそも開業をすれば勝手にお客さんが集まってくるのか?ということです。「もし、あなたがお客だったら?」と考えてみましょう。あなたは『開業したから』そのお店に行きますか?あなたは『開業したから』そのお店の常連になりますか?友だちや知り合いが開業したら最初の1ヶ月くらいはお祝いとして行くかもしれませんね。
でも、果たしてそれは『新規顧客』でしょうか?すでにあなたと繋がりがあり、連絡先も知っている人が、お店に来てくれるのは『新規のお客さんを集めた』と言えるでしょうか?さらに言えば、そのままお店の常連になると思いますか?答えは、NOですよね。あくまで彼らはお祝いとして来てくれたので、興味を持ったから来てくれたわけではありません。つまり、開業の時に知り合いがたくさん来てくれるのは、すべて開業祝いであって、新規を獲得したのではない。そもそも、この店は他と比べて何がいいの?という部分が問われるようになります。
基本的にこれからお客になる可能性がある人は、まだあなたのお店を知らないし、興味もない状態です。つまり、あなたが継続的に新規のお客さんを集めたいならば、
1.知らない人に見つけてもらい
2.あなたに興味を持ってもらい
3.来店してもらう
という3つの壁をクリアしてもらう必要があります。