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2022年6月

褒めて伸ばそうとしていますが、なかなか育たない、という相談


 今夜、札幌ほしよみ堂のメルロさんとYouTube生配信します。札幌ほしよみ堂は7月7日でちょうど1周年。フランチャイズをやろうと思った動機、実際にやってみて苦労したことを赤裸々に語ってもらいます。


こちらがYoutubeライブ配信用のURLになります。
https://youtu.be/yl7Qt2zs0vs

チャンネル登録忘れずにしてくださいね!


「部下は褒めて育てる」

 これが昨今の人材育成のトレンドです。しかしながら積極的に褒めているけど、なかなか部下の反応は鈍い。

「褒めても成長しない」

 上司が期待するような自分で考えて、自律する部下に成長していない…という悩みを、社長やマネージャーさんから相談されます。そこで、ぼくが長年やっているある方法を教えているのです。

 ぼくは昔から部下を育てる時、ピグマリオン効果を活用しています。ピグマリオン効果とは、ロバート・ローゼンタールというアメリカの教育心理学者によって提唱された心理的行動です。

 ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくるキプロス島の王で、彫刻家でもあります。彼は現実の女性に失望し、みずから彫った像に恋をし、人間になることを願いました。それを不憫に思った愛の女神アフロディーテがその像に命を吹き込むという神話です。映画『マイ・フェア・レディ』の元ネタ、バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』はこの伝説から書き起こした作品です。ちなみに、『教育期待効果』とも『ローゼンタール効果』とも呼ばれます。

 たとえばあるスポーツチームがあったとします。そのコーチが選手に「君はもっといいプレーができる」と期待をすればするほど、その選手は努力をするようになりコーチの期待に応えるプレーをします。

 逆に、ピグマリオン効果の反対が『ゴーレム効果』です。コーチが期待していない選手は成績が伸びることはありません。また、ピグマリオン効果に似ているものに『ハロー効果』というのがあります。似てはいますが、根本が違うのです。ピグマリオン効果は、期待する態度をとり続けることで実際に期待した通りにふるまい、結果に応えるという教育心理術です。わかりやすくいうと雰囲気がよくて顔が整った男性は仕事ができると感じてしまう感覚はハロー効果です。

使い方を間違えると悪影響を与えるリスクもあります。

 たとえば、仕事の能力が高くて成果を出しているけれど協調性が低い社員っていますよね。もし彼の業績を過大に評価すると、人物面での評価も高くされてしまう。彼をマネージャーに昇格したらパワハラやモラハラを繰り返し、退職者が増えてしまった。そんな上司は、業務を時間内でこなし定時に帰る社員がいたら、「あいつは一生懸命やっていない」などと低評価を下してしまうかもしれません。このように人事の現場では、ハロー効果によるデメリットを把握しておかねばいけないのです

 部下を育てたいのなら、ある程度の裁量を与えること。「期待しているよ」と声を掛けつつ上司が細かく指示を出していては、信じて任せているとはいえません。過保護にならないで、裁量を与える場面では細かく指示を出さないのが有能な上司です。

 ハロー効果はその人の特徴から全体を判断してしまう心理ですが、ピグマリオン効果は相手の期待に応えるために自分の行動を変えようとする心理です。ハロー効果は、評価エラーを起こしかねません。

 ピグマリオン効果は、期待以上の成果を出す可能性があります。失敗してもいいので、自分で考えさせて失敗させて、それをあえて咎めない。でも、ちゃんと成果が出たら褒めるのです。能力や才能を褒めるのではなくて成果が出た時にだけ褒めるのです。人間の多くは偽善者なので、だいたい性格とか才能を褒めがち。でも人材育成の達人はそこが違うのです。

これを、ある社長に話したら黙って納得してくださいました。


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良いか悪いかに分けてしまう、グレーがない白黒思考の問題点


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 占いという仕事をやっているとさまざまな価値観の人が集まります。とくに、よく感じるのは、苦労が絶えない人や感情の起伏が激しい人は、ゼロか100か、一か八か、やるかやらないか的な価値観が目立つのです。

白か黒に分けてしまう、「グレー」がない価値観のことを白黒思考と呼びます。

 極端に「良い・悪い」で決めて、中庸がありません。白黒思考の人は完璧主義になりがちなのでパニック障害や摂食障害になったりします。また、そもそも発達障害だと、中間を考えることが苦手で白黒思考になりやすいです。

良いか悪いかに分けてしまう、グレーがない白黒思考の問題点

 白黒思考になるのは分断本能を持っていると言われます。1つでもうまくいかなかったらすべてがダメだと思ってしまう。他人を「いい人」と「悪い人」のどちらかで分けて考えてしまう。ものごとを「勝ち」か「負け」かで評価してしまう。これが白黒思考です。

 でも、世の中はグラデーションで成り立っていますよね。そもそも人間って複雑に考えるのが苦手でなんでも2つに分けて決めつけがちです。でも実際は、世の中は2つに分けられません。多くのものはグラデーションで、2つに分けられないものがほとんど。さらに、単純化本能をもっています。単純化してくれる人や断言してくれる人を好む傾向です。

「これはこう決まっている。だからこうしなさい」と断定する人が一般層に好まれるのです。

 さらに「誰か」に責任を追求したり原因をひとつに求めたがります。本来の原因を別の問題にすり替えてしまうので、「家族仲が悪いのも私のせい?」となって摂食障害になったりします。

 どうして、このようなになるのでしょうか?

 それは、思考よりも感情や本能を優先させるため、合理的な行動が苦手だからです。人間の脳は大脳皮質よりも先に、感情や本能が優先されるのです。瞬時に何かを判断しようとしたとき、本能に従った方がよかったりしますが、合理的な行動は取れません。合理的な行動ができないのは、無意識に支配されているからです。それを心理学でバイアスと呼んでいます。無意識の行動に気づくことが大事です。

つまり気づくためのトレーニングで白黒思考は改善します

 人間は合理的な思考は苦手だから、自分の感情に訴えないと幸せは感じにくいです。人間が感じる問題はすべては解決しません。大きな問題と小さな問題があって、まずは大きな問題を消そう、小さな問題は後回しでいい…という価値観になることです。

 とにかく感情や本能に支配されていることに気づこうとするトレーニングです。白黒思考になりやすい人は、ある思考トレーニングをしてください。たとえば、批判や注意をされた場合、いろんなシチュエーションで考えを分けるのです。

・相手がちゃんとした人で、自分に非がある場合ならば、謝れば許してくれる。
・自分に非がなくて、相手がちゃんとした人なら、説明すれば理解して謝ってくれる。
・相手が悪い人で自分に非がある場合、トラブルに発展してもしかたがない。
・自分に非がないけれど相手が悪い人の場合、これは相手の問題なので気にする価値はない。

このように分けて判断できれば、混乱や不安に陥らないのです。この基本を理解して、さらに複雑になりますから、

「この場合はどうなんだろう?」

と、冷静に考える思考力を身につけることです。

 すぐに身につく能力ではないので、日々考えて成長してください。白黒思考になりやすい人は、こうした思考力が弱いはず。ですから、白黒思考をやめるためには、思考力を鍛えるのです。

何者かになりたいのに、多芸を目指していませんか?

「何者かになりたい!」

 今の若い子たちに限らず、こう思っている人は多いです。当たり前ですが、この「何者」は「あなたは誰?」という意味ではありません。

歴史に名を残す人物」という意味です。

 何者かになるためにはどうすればいいか?何者かになりたいのに、多芸を目指していませんか?何者かになるためには、多芸を目指さず一芸を究めること。

選択と集中がポイントです。

 好きで得意な分野を見つけ、そこにすべてを集中させて自分の才能を輝かせる。選択と集中に必要なのは、1つの道に絞り専門性を究めることです。お金も時間も労力も、すべてを1つに費やすのです。だからこそ、突き抜けることができて、何者かになれるのです。

「何者かになりたい」のに、多芸を目指そうとしていませんか?複数の道を、同時に歩んでいませんか?

 たしかに、いろんなことに手を出せば幅広い能力を身につけることができます。「何かあったときの保険」で、同時に2つの道を歩むこともあるでしょう。いろんなことができたほうが、いざというときの保険にもなりますからね。もちろん、差別化を図るために、多芸を目指す人もいるでしょう。

 複数の特技があったほうが、特別な存在になるように思われます。ただし【何者かになりたい】なら、多芸はやめたほうがいいです。複数のことに手を出すと、限りあるリソースが分散されるから。時間もお金はもちろん、スタミナや精神力も有限です。多芸であればあるほど、リソースが分散してしまいます。

最初から多芸を目指すと、専門性が中途半端になり、アマチュアから抜け出せないのです。本職をサボって副業に手をつけると、共倒れになる危険性があります。

 世の中を見てください。野球とサッカーを、両立しているプロ選手はいません。同じ野球でなら、野手と投手の兼任ができる、それは大谷選手が証明してくれました。でも彼は、アマチュア時代から両方とも一流のレベルに達していたのです。ですから参考になりません。タレントと作家を両立している人はいますね。それは、まずどちらかで一流になって、余裕が生まれたからもうひとつに着手したのです。

「この道で生きる」と決めたら、迷わずに突き詰めることです。

「何者かになる」というのは、「覚悟を決める」ということ。余計なものはなるべく捨てて、選択と集中を徹底した結果、才能が開花するのです。脇目も振らず、寄り道もせず、ひたすら1つの道を突き進む。それを、まず3年やれば実力やキャリアが積み重なって突き抜けることができます。その結果として、何者かになれるのです。

チャット占い『ほしよみ』Android版を先行リリース

待望のチャット占いアプリですが、まずAndroid版をリリースしました。現在10余名の占い師が登録。半年後50人に増える予定。21日の夏至にプレオープンとなり、すでに待機占い師がいる場合は鑑定が受けられます。29日の蟹座新月で正式スタートします。現在プレオープン期間につき1000ポイント貰えます。

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「チャット占いほしよみ」
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現在のAI技術は言葉のもつ意味を理解していない

現在のAI技術は言葉のもつ意味を理解していない

たとえばビルのフロア清掃は、お掃除ロボットに任せられます。

人件費分コストカットできるため人間を雇う必要はなくなります。

単純な受け答えだけなら受付や窓口係もできるようになるでしょう。

あと数年で、自動運転技術が実用化されます。

そうなれば、タクシードライバーをはじめバスやトラックの運転手などもAIで完結してしまいます。

単純作業であればAIは人間よりも正確で効率的です。

製造業やデータ入力はとくにAIの得意分野です。

動力の供給だけで人間よりも効率的に作業するでしょう。

ロボットの正確性は人間の技術を凌駕します。

ただし、人間がやることのすべてができるわけではありません。

画像認識や音声認識などはプログラムで記述できるから実現できるのです。

逆に言えば、人工知能=AIにできないことは、プログラムや数式で表せないこと。

AIでは難しい仕事とは、

  • 創造力を必要とする仕事
  • 協調性が必要な仕事
  • 複雑なコミュニケーションが必要な仕事

この3つでしょうね。

現在のAI技術では、創造力が必要な仕事はできません。

たとえばAIがする作画や作曲は、まず膨大な量の作品を学習し、それらから学んだ特徴を使って似たような作品を完成させるわけです。

つまり、0から1を創る能力ではない。

創造力とは、0から1を創り出すアイデアであり過去の常識にとらわれず新たな発想の枠組みを創り出す力です。

過去になかったまったく新しいアイデアの発案とか、これまでの経験にない創造は現在のAI技術ではまだまだ不可能です。

そもそも学習用データを必要とする時点で、0からの着想ではないです。

また、現在のAI技術は言葉のもつ意味を理解していません。

たとえばチャットボットは、膨大な会話パターンから関連の深いワードを返答しているだけ。

「眠たい」という言葉に反応し「そろそろ休憩しては?」といった文が返ってくるが、

これは、「眠たい」というワードに対して膨大なデータから「休憩したら?」というワードが紐づけられたに過ぎません。

感情で相手を気遣うわけではなく、ただ妥当な返答をチョイスするだけ。

つまり、相手の心情を理解しているわけではないのです。

これでは、お客様との繊細なコミュニケーションが必要な仕事は難しいでしょう。

これから残る仕事は、高度な接客を必要とする仕事

そのなかでも、とくに占い師は、AI技術にとっていちばん最後になるでしょう。

おそらく、それは50年ほど先の話です。

AI技術ではありませんが、命盤や命式は、パソコンで作成することができます。

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