和とは模倣の精神
日本人はとてもプライドが低い民族かもしれません。
しかし、それは「誇り」が無いということでありません。
他人にバカにされたときに
「される自分が悪い」と自己反省して、
「バカにされないようになるのが誇りだ」
と感じる民族性なのです。
よく言えば「謙譲の心」
悪く言えば「主体性がない」となります。
宗教的にいえば
「性善説的思想」
が強い国民性なのではないでしょうか。
「模倣」はどの国民でもあります。
しかし日本人は、
他国民が悪いと考える模倣も取り込むところがあります。
それは本質的に、
民族間に敵対心が少ないという状況があるからでしょう。
陸続きの隣国がないという点もあり、
聖徳太子以来の「和」の精神からきている部分もあります。
たとえば
中国の魏が卑下してつけた
「邪馬台国」とか「卑弥呼」なども、
気にせずに使っています。
また、戦後の
「ジャップ」や「イエローモンキー」
もそうですね。
とても不思議な国民性ですが、
強いて言えば「和の模倣精神」があるのです。
先人の行いを真似て学んで再現する。
それには、創意と工夫が必要となります。
「学ぶとは真似ぶこと」とは、
良い言葉だと思います。
創意と工夫が身につくと
「こんなことができたらいいな」
という想像が生まれ、
新たな発明や発見につながります。
「物まね人種」であると同時に「創造人種」でもあるのです。
あるアメリカの機関が、
「インスタントラーメンは二十世紀最大の発明」
だと評価しましたが、
昔からあったラーメンを、
血のにじむような努力で改善を重ねた結果です。
ものまね、すなわち「模倣行動」は、
生物にとって基本的な行動です。
子は親の行動を模倣して成長します。
人類の文明も
エジプト→ ギリシャ→ローマ→ヨーロッパ→アメリカ
という具合に、
前文明を模倣して発展してきました。
最先端の文明を模倣できない種族は、
衰退し消滅していく事実を、
歴史が教えてくれています。
中国文化と欧米文化の両面を模倣し、
それを発展させることで、
日本は世界に台頭するようになったと思います。
taka
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