紫微斗数の12宮と西洋占星術の12ハウスの意外な共通点
「星読み師」と名乗りながらも、
じつのところ西洋占星術やインド占星術についていうと、ぼくは門外漢です。
ただいつもいうとおり、紫微斗数の源流でもあるので、
その共通点を探すのには、とても重要な知識ではあるんです。
たとえ西洋占やインド占で「占う」ことができなくとも、
その概念だけでも知っていることは、わりと役に立つことも多いです。
さて。今回は、
それら両先輩と共通する12個の「宮」について比較してみましょう。
西洋占では「宮」のことを「ハウス」と呼びます。
ただ紫微斗数と比べて、かなり複雑な仕組みのため、ずばり同じではありません。
が、こうやって比較することで、いままで閉ざされていたものが発見できたりします。
まずは強引に、両者の各12ハウスを紫微斗数の12宮に当てはめてみましょう。
自分自身、容姿、自我、性格、才能、体質、健康状態、幼いころの体験、行動パターン
第2ハウス【財帛宮】口、喉、首、右目
物質、肉体、
親とのつながり、金運、収入、売買、金銭感覚、所有欲、動産、
宝石、自動車、書画、骨董、服
第3ハウス【兄弟宮】肺、手、右耳
兄弟姉妹、近い親戚、近所の人、通信連絡、義務教育、常識、口約束、
短期間の契約、短期間や短距離の旅行、散歩、短距離用の乗り物、自転車、
郵便、手紙、電話、国内の通信、商取引
第4ハウス【田宅宮】胸部、心臓
家庭と私生活、母親、両親から受け継いだ習慣、
不動産、住居、墓、晩年、すべての結果
第5ハウス【子女宮】腹部
子ども、妊娠、個人的な楽しみ、創造力、投機、ギャンブル、相場、恋愛、
趣味、芸術活動、事業欲、両親の財産、過去世からのカルマ
第6ハウス【奴僕宮】下腹部
労働と病気、短期間の病気、奴隷、部下や使用人、外国人、
勤め人、サラリーマン生活、奉仕活動、骨の折れる仕事、借地、借家、
親の兄弟、衛生、食事の好み、ペット、小動物
第7ハウス【夫妻宮】腰部
対人関係全般、配偶者、結婚、同棲、離婚、協力者、公敵、争いごと、
訴訟問題、移転など環境の変化、社交生活
第8ハウス【疾厄宮】生殖器
死の原因、死に場所、霊界、死者、生まれ変わり、手術、性行為、借金、ローン、
配偶者や他人から得る財産、遺産、長期間の金銭問題、霊能力、調査能力、秘密
第9ハウス【遷移宮】尻
長期間や長距離の旅行、学問、研究、外国、外国人、航空機、船舶、貿易、
国際電話、インターネット、テレビ放送、出版、宣伝広告、教育、宗教的な儀式
第10ハウス【官禄宮】大腿
社会的地位、経歴、名誉、名声、身分、信用、世間の評判や評価、天職、野心、
父親、指導者、政府、王、国家元首、目上の人、年上の人、上司
第11ハウス【福徳宮】 すね、左耳
友情、友人、希望、願望、理想、所属団体、組合、サークル活動、研究会、同好会
第12ハウス【父母宮】足、左目
潜在意識、奉仕活動、隠れた善行、医療問題、長期間の病気、隔離された場所、
知られたくない問題、過去の過ち、不倫、人里離れた場所、海外生活、現実逃避
おおむねこのような配当になるかとおもいます。
なお、左の「西洋占星術を基盤として12球を配当」の図は、
第1ハウスを東の地平線上にあてはめていますが、
右の図はぼくが使用している命盤と同じく、
もちろん、これが絶対ではないはずです。
あくまでぼく個人の研究において感じた照らし合わせ方ですので、
別の意見もあって然りです。
ぼくはよく、紫微斗数の命盤に
ただしそれは、そのときの鑑定依頼者との会話の中で、
占星術は学問ですが、それ以上に「術」であります。
知識や経験に溺れることなく、その時々のひらめきが重要な要素となりますので、
細かいことをいちいち覚えておく必要はないわけです。
だからといって、知らなくてもよいというわけでもないですが。
とどのつまり、占いは「神と人との共同作業」なので、
落ち着いて静観することで、
そのためにも、
紫微斗数なら紫微斗数の源流を探ってみることも、意味の深い行為だと思います。
(原宿の占い師、中島多加仁) 個別ページ | コメント(2)