シリーズ14主星が破軍星で完結今月25日は記念プチ講演会です
ようやく完成しました。昨年7月下旬、紫微星のトリセツからはじまって毎月2冊のペースで刊行してきた14主星のシリーズです。破軍星で完結となります。パソコンのデータが壊れて、すべて消滅してしまったときは、「もう執筆をやめよう」とさえ思いましたが、それが奇跡的に修復し、あとは執念で乗り切りました。
破軍はある意味、紫微と並んで十四主星の主人公のような存在ともいえます。紫微から始まり破軍で終わる。紫微が動かない北極星であるならば、破軍はその周辺を周回する北斗七星のいちばん外側の星です。北斗七星のひしゃくの柄先の星は「揺光」と言いますが、別名「剣先星」とも呼ばれます。北斗七星は北極星を中心に日周運動しています。ひしゃくの柄を剣に例えると、破軍は剣の先になるからです。そして破軍星は一日に一回、北の空を大きく回ります。
九星気学で使う『破』は、この破軍星のことでもあります。中国は三国時代・蜀という国の丞相、諸葛亮孔明が編出した秘法に『破軍星』という術があります。当時の合戦において「いくさは吉と出た。天は我らに味方している」と、兵の士気を鼓舞する手段として重宝していたのです。
破軍星は陰陽師が使う場合「はぐんじょう」となります。その占術(戦術)は「破軍星の方向に向かって戦いを挑めば必ず負け、破軍を背にして戦えば必ず勝つ」というもの。武田信玄の秘法にも「破軍星」の秘法があり、また信玄の軍配には「北斗七星」が描かれていました。
古代中国では、季節の移り変わりや日時を知るために、北斗七星を用いていました。時は流れ、北斗七星が季節ごとに指す方角と、その方角に対応する十二支が結び付けられ、吉凶占い「十二直」へと変化したのです。
十二直の始まりは「建」です。冬至の頃(旧暦11月)に、ひしゃくの柄が真北(子)に向くため、この日を「建子」の月としました。そこで旧暦11月節(大雪)後の最初の子の日を「建」と定めたわけです。12の節気の日には前日の十二直を繰り返します。こうすることによって、1年たつと順々にずれた十二支が、元の組み合わせに戻ることになります。単純に十二直を繰り返すのではなく、こうして節気ごとにずれるので吉凶の神秘性を生み出し、庶民の間で流行したのです。
その十二直の7つめが破(やぶる)であり、ちょうど「建」の対局に位置します。建は「おざす」と読み、これは「尾が指す」の意味です。建とは物事を決める日であり、結婚式や会社の登記に適しています。その反対である「破」のは「物事を突き破る日」です。狩りや漁業、戦いに赴く、訴訟を起こすなどに吉で、逆に結婚式や祭りなど、おめでたいこと、引っ越しは凶です。ちなみに九星気学では、単純に十二支を指して『建』と呼びます。
たとえば2024年であれば辰が『歳建』となり、反対に位置する戌が『歳破』です。また1月は決まって丑で、丑が『月建』になって対である未が『月破』になります。
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そして今月25日、シリーズ14主星の完結を記念し、ミニ講座を開きます。16:30から17:20と短いですが、『14主星別2024年の開運法』と題して、zoomでやります。ちなみに現地参加は残席わずかとなっております。お申し込みは、おはやめに!
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