紫微斗数の作盤便利帳、14年の時を経て再販される
ちょうど昨日、ぼくの『紫微斗数』に関する書籍がひさびさに出版されました。その名も『紫微斗数 作盤便利帳』。
こちらAmazonから紙の本であるPOD版↓
https://amzn.to/3BUIfL1
と、Kindle版がこちら↓
https://amazon.co.jp/dp/B0C69X5YXS
上記のURLからワンクリックでお求めいただけます。紫微斗数の命盤を作成するためのみに遡ること14年前の2009年9月11日。『紫微斗数占い入門』という衝撃的な本を出版しました。今では絶版となって、アマゾンや古本屋で3万円の値がついています。そこから一部を抜き取って、より使いやすく加筆しました。後半は『万年暦』が充実しております。100年分の旧暦早見表を付録として作ったわけですが、時間も労力もハンパなくかかりました。
さて、紫微斗数は西洋占星術と同じく、12宮からなるチャートを作って判断します。『宮』と呼ばれる部屋が12個でその部屋に入っている星から運勢を見る、そのスタイルは西洋占星術によく似ています。しかし命盤作成の手順が、西洋占星術とはかなり違います。
命盤を作るにあたって、まず「月」のサイクル、太陽の公転周期の場所、地球の自転などから星の位置を割り出します。つまり紫微斗数は『太陽太陰暦』を使った東洋のホロスコープというわけです。そのパターンは、なんと24万8千通りとも。12個の宮は、とても立体的にからみ合います。東洋占術は十二支を用いるため「方角」や「時期」と「時間」が明確にわかります。入る十二支の場所によって、星の光彩度が決まります。光彩度とは輝き具合のことで、それを『輝度(きど)』と呼びます。
宮に散らばる星たちの輝きの強弱を見るので、概念的にはわかりやすい占術なのです。「月の暦」である太陽太陰暦を使うために、ほかの占術と比べて心理的な面も色濃くわかります。「月」の影響で潮の満ち引きが決まりますよね。いうなれば「月」は、人間に対してもっとも影響力がある星なのです。地球上の生命体と関係の深い「月の暦」を使うことで、的中率が高くなるのです。
しかしながら紫微斗数は、まだまだ知名度が低いです。日本の占術では四柱推命か算命学、あるいは九星気学が主流。それらと比べてみると、紫微斗数はあまりにも無名です。ようやく最近になって星の数を減らし、秘伝も公開されるようになり、広がりはじめました。
そこでぼくは、さらに紫微斗数を普及させるためwebサイトで簡単に作盤できる『ほしよみシステム』を独自で開発しました。この自動計算サイトを使えば、一瞬で正確な命盤が示し出されます。しかし本意を述べますと「手書きで命盤を作れるようになってほしい」という気持ちがあります。なぜならば、自動計算ソフトに頼っているだけだと、仕組みが理解できないからです。
ということで本著の出番です。プロ占い師として相談者から金銭を受け取って紫微斗数で鑑定をするのなら、命盤の成り立ちを知っておいて損はありません。さらにいうと「なぜここに、この星が入るのか?」「どうして日にちが違うのに似たような命盤になるのか」という疑問に即答できれば、生徒をとって教えられるからです。
少なくとも、生徒さんやお弟子さんに紫微斗数を教える立場であるのなら、10分以内で作盤できるのが理想です。とはいえ、毎日何人も鑑定をするのであれば『ほしよみシステム』を使うのがおすすめ。普段はシステムに頼り、たまには手書きで作盤してみてください。
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