シリーズ紫微斗数14主星その9 『貪狼星のトリセツ』が出版です
さて、お待ちかね。みんな大好き貪狼星の登場です。シリーズ紫微斗数14主星、その9冊目となります。
貪狼は女性星ですが、男性にも勝る戦闘意欲があり、人心を傀儡する権謀術数にも通じています。天府からはじまって次が太陰で、3番目が貪狼、そして巨門・天相と女性星が連なります。その5つの星たちの、ちょうど中心に位置するのです。上の様子を観察しながら下を動かす、これは現代でいうなら『マネジメント』になります。
紫微斗数の14主星を覚えるとき、『封神演義(ほうしんえんぎ)』という三国志・西遊記・水滸伝とならんで人気の怪奇小説を引き合いに出します。しかしながら本流の紫微斗数の文献では、封神演義との関係性はいっさい触れていません。紫微斗数の星の性質が封神演義の登場人物と重なるため、のちの研究者が広めるため意図的にメイクアップしたのです。それを知った上で、あえて星の性質を楽しく覚えるために利用しているわけです。
さかのぼること、はるか3500年の大昔。古代中国に「殷」という国家がありました。ただし自名としては「商」であり、これを滅ぼした周が前代の王朝を「殷」と称したわけです。ちなみに現在の中国では「商」と呼びます。その最後の皇帝となった紂王の物語。三十代も栄えた商(殷国)を、破滅の道に導いてしまった君主として知られています。
ある日、行幸していた紂王が、女媧(じょか)を祀る廟の前で、不謹慎な発言をしました。怒り狂った女媧は、千年狐狸という妖怪に「紂王をたぶらかし滅ぼせ」と命じたのです。千年狐狸はその命を受けて、希代の美女・妲己(だっき)に扮し紂王の側室となり、悪政を増長させたのです。
この妲己が北斗七星の第一番目の天枢(てんすう)に封じられ、名を貪狼とされました。ここから貪狼は、性的魅力を意味するようになり、桃花星の代表格となりました。妲己は色気があるだけでなく、軍略の才能もあり、太公望や黄飛虎らを苦しめます。
日本でも九尾の狐は平安時代、鳥羽上皇に仕える女官、玉藻前(たまものまえ)となります。その美貌と博識から寵愛されますが、上皇は次第に顔色が悪くなり、臣下の言葉も聞かなくなっていきます。しかし陰陽師の安倍泰成が、正体を見抜き真言を唱えると、九尾の狐の姿になって行方を眩ましました。
と、ここまでは狐ですが、星の名は狼ですよね。冠に付いた「貪る」というのは、「際限なくその行為に耽る」という意味です。狐と狼はともに犬科ですが、狐は単独行動もしくは家族単位の小さなグループで生活します。犬や狼のような縦社会は存在せず、ペットとして飼った場合も人間をリーダーと認識しません。
狼は群れで獲物を追い込んだり追跡して仕留めますが、狐は獲物にそっと忍び寄って瞬時に仕留めます。妲己は狐ですが貪狼はオオカミなので、雰囲気は似てはいても本質は違います。狐の性質は猫に似ているのです。
さて貪狼には、アルコールや薬物などの中毒者も大勢います。その多くは、「飲み会の雰囲気が好き」「しらふよりもオープンな交流ができた」「大人の仲間入りをした」といった、大人との「つながり」ができる感覚に陶酔し、そうした親密な雰囲気のなかで飲酒経験をくりかえし、次第にアルコールの魅力に目覚めます。
覚せい剤のような違法薬物も、本質的にはそれと同じ構造なのです。つまり貪狼が薬物に手を出すのは、「つながり」を得るため。薬物を使うことによってある集団から仲間としてみなされ、秘密を共有することで絆が深まります。
「つながりたい」と願う貪狼は、それほどまで「どこにも居場所がない」「誰からも必要とされていない」という痛みに苛まれ、ひとの「つながり」から孤立している可能性があるのです。
【シリーズ紫微斗数14主星】
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