心配ごとが起きるのは、13%の確率でしかない/コラム

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心配ごとが起きるのは、13%の確率でしかない

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 占いの仕事をしていると、多様な悩みを抱えている人のお話を聴かせてもらえています。そんな中で多いのが不安に関することです。鑑定をしていて、残りわずかとなり「最後に何か知りたいことありますか?」と聞くと、「これから気をつけることって何ですか?」という質問が多いのです。「つい不安や心配をしてしまう」という人は、あなたの周りにもいませんか?

 全国の20代以上男女を対象に、不安に関する意識調査をある大手の保険会社が実施しました。その結果、不安を持つ順位が明らかになりました。

1位 老後の生活や年金
2位 身体の健康
3位 心の健康


このように将来のことに次いで、心身への不安を考える人が多いのです。不安というものは、誰もが抱く感情なのです。

 ぼくたちの心配事は、どのくらいの確率で実際に起きてしまうのでしょうか?ロバート・リーヒ博士の研究によると、心配ごとが起きるのは、13%の確率でしかないのです。13%と聞いて、あなたはどう思いますか?
「ええっ、13%も起こるの?!」
「なんだ、たった13%か」

 さて、あなたはどちら側の考えですか?ようは不安の87%がじっさいに起きないわけです。しかも、その13%のうち80%は自力で解決できるものだそうです。それを考慮に入れると、解決できない心配事が起きる確率はたった2.6%となるわけです。逆に例えるなら、なんらかの試験で「合格率は2.6%です」と言われたらまずムリだと感じますよね。

 不安に感じることはあるけど、そのうち98%は対処できる。そう考えると、不安な気持ちは軽くなるはずです。とはいえ、なぜだか不安になってしまう、それが人間というものです。そんな不安が生まれたら、どう対応したらよいのか、あなたは知っていますか?不安が重くのしかかって夜に眠れないとか、気持ちが穏やかでない、鬱々としてしまう、そんな渦中の人に対して、的確な助言ができますか?

 不安や心配によって緊張がうまれてしまいますが、そんなネガティブな感情を、「消そう」とする人がいます。じつは、その考え方はおおむね失敗してしまいます。なぜなら、ネガティブな感情は消そうとすればするほど大きくなっていくからです。心配事は13%しか実際に起きないそうはいっても心配でしょうがない。

 不安に感じることが実際には起きないのはわかった。でも、なぜ不安は消えないのでしょうか?それは「実感がないから」です。なぜ実感がないのかというと不安に思ったことの理由や本質を忘れてしまっているからです。不安に思ったことなんて実際にはほとんど起きないので、不安に思っていたことを忘れています。忘れたころに、また新しい不安が襲ってくるのでどうしても感情が揺らぐのです。これが何度も繰り返し続くため、いつも実際に起きなかい不安に怯えながら生活するわけです。

 これが、不安の正体。つまり不安になりやすい人は、この連鎖から抜け出せないだけ。だからこそ不安にならない人の共通点を調べればいいのです。ぼくは、基本的に不安になんてなりません。なぜだと思いますか?それは、記録を取るからです。心配事なんて実際に起きない、それを実感するために記録を取るのです。

この手法を『ジャーナリング』と呼びます。次回、このジャーナリングのやり方を紹介したいと思います。

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