シリーズ紫微斗数14主星その1 まず『紫微星のトリセツ』が出版
シリーズ紫微斗数14主星その1『紫微星のトリセツ』が販売しました。もちろんシリーズですから、14冊を次々に出していきます。2作目の天機星も、すでに原稿は完成しており、現在は太陽星を書いています。月2冊ペースで考えており、約6ヶ月でコンプリートする予定です!
紫微斗数に使われる星は全部で37個あります。なかには、100個以上もの星を使う流派すらあります。しかし、そのうちメインキャラクターは、わずか14個の主星たち。じつは、この14の星のキャラクターイメージをつかむことが、紫微斗数をマスターするための第一歩となります。自分の「生まれた時間」を当たり前のように覚えている台湾や香港の人々。そんな風習があるためか、紫微斗数の研究もかなり進んでいて、「紫微星の本」や「天機星の本」といった星別の本も多く出版されています。
ちょうど日本で「おひつじ座の本」とか「おとめ座の本」などが書店にならんでいるのと同じ感覚です。それに対して日本ではこれまで、伝統に基づいたステレオタイプな専門書しか出版されていませんでした。たとえば「紫微星」についてはこんな解説が書かれています。
「帝王の星で、生まれ持って品格とカリスマ性を備えている。聡明で謙虚、並外れた統率力と管理能力がある。困難に陥っても助けが入る」じぶんが紫微星であれば、褒め言葉の並んだ解説に喜びを隠せないでしょう。しかしその反面、何か腑に落ちない疑問を持っている紫微星の人は多いのです。
とくに女性の場合、華々しい生き方をしているわけでも、派手に着飾っているわけでもなく、指導者的立場でもないし、リーダーシップもないのに、なぜこんな大層に書かれているのか、と。「私ってほんとに紫微かしら」といった具合に、しっくりこないのです。
あたりまえですが、社会的規模でみて指導者になる確率はそんなに高くはありません。経営者や高官よりも、一般の会社員が圧倒的に多いのですから。そんな現状の中で、誇り高く責任感があっても、なかなかチャンスを与えられず、屈辱を味わいます。これは紫微星を持つ人には耐えられないことでしょう。
『紫微星』は、自分のポジションの取り方に慎重です。じっと耐えて頑張り、そしていつか自分にスポットライトが当たる日を信じています。変に目立つと叩かれる。地味にしていた方が楽に生きられる。そんな風に考えて、いつしか反対の《地味な人》になってしまった紫微星も多いのです。つまり、従来の本ではイマイチ親近感がもてないわけです。
そんな解説を読み込んで、周りの人を占ってみる。でも実際の人となりは、なんだかちょっと違うし、そんな歴史上の人物のような偉人なんてそんなにいるはずありませんよね。だから当たっているのか、当たっていないのかもよくわからない。
ぼくは今まで千人近くのひとに紫微斗数を教えてきましたが、こういう疑問や質問を幾度となく受けました。ようは、テキストに書かれてあるイメージと実際の人物が、あまりにもかけ離れていてピンとこないわけです。だからぼくは、もっと実生活に密着した紫微斗数の説明書が必要だと思ったわけです。何千、何万と鑑定を経験すれば、ひとつの星に対して次第に共通点や行動パターンが見えてくるようになります。
このシリーズ本は、ぼくをはじめ、お弟子さんたちプロの鑑定師の膨大な鑑定サンプルと、ほしよみ堂で毎月開催している研究会での検証をもとに、より実在感のある星の解説に成功しました。つまり本シリーズは、紫微斗数の「使える」説明書というわけです。
このシリーズでは、紫微斗数で使われる14主星にスポットを当てました。その星をもった人が、どういう考え方をするのか。どういう行動パターンで動くのか。普段何を考えているのか。そんな素朴な疑問から、使命や集団の中での役割、アイテムや色にいたるまで、かなり掘り下げて書いたつもりです。
「あ、こんな人いる!」
「あの上司、もしかしてこの星かも」
そんな周囲の人間関係に当てはめてみてください。
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