創業200年を超える会社は日本がTOPで2位がドイツ
日本企業は世界一の長寿といわれています。世界の創業100年企業のうち、半数近くが日本企業なのです。さらに創業200年企業では、その比率は65%まで上がります。ともに世界一で2位と圧倒的な差をつけています。
世界の創業100年以上の企業は、総数で8万66社といわれています。そのうち日本は3万3千社なので、41%以上を占め圧倒的な数字です。ちなみに2位はアメリカで約1万9千社(24.4%)、3位がスウェーデンの約1万4千社(17.5%)となっています。創業200年超える企業のトップは日本で3113社、続く2位がドイツの1563社です。
わかりやすい比較対象として、中国での最古企業を列挙してみますね。
1538年創業の漬物店「六必居」
1663年創業のハサミメーカー「張小泉」
漢方薬局「陳李済」と「同仁堂」
飲料の「王老吉」
と、150年以上企業はわずか5社のみです。青島ビールを入れて6社だが、これはドイツの租借地でドイツ人が興した企業です。
そもそも中国での中小企業の平均寿命は2年半で、グループ企業でも7から8年といわれています。中国4000年の歴史といっても、文化的には非連続なのです。王朝が変わるたびに刷新され、中国共産党時代では初期と文革期に多くの企業が解体しました。政治的な背景も含め、継続的な歴史を持つ企業体は生き残ることが難しいようです。
近隣アジアに目を向けますと、韓国は3代続くところが、斗山と同和薬品ほか7社のみ。台湾は中華民国設立時に、大陸から逃れてきた金融や食品企業が数社。これに対して、日本の老舗企業は3万社を超えます。
なぜ日本と中国にこれほどの差があるのでしょう。封建社会で農業を重視し、商業を軽視した歴史が原因かもしれません。清朝の滅亡後は混乱期で日中戦争などの災難が続き、戦後は文化大革命のため、ビジネスどころではありませんでした。
とはいえども、根本的な問題は経営者の理念にあるはずです。中国では、手っ取り早く儲けたい経営者が、急いで多角化して失敗するケースが多くみられます。最新の設備を導入しても従業員の教育をおろそかにするため無駄が目立ちます。
日本の成功は、技術重視にあります。日本には匠の精神があり、個人の民度が高く、それが企業の強さに影響しているわけです。中国の学問である論語や易経なども、日本人の経営者たちが大切に受け継いでいます。江戸時代の武士たちは、古代中国の学問を重視し、幕末を乗り切って、文明を開花させました。その血筋が、ぼくら占術家のからだに流れているわけです。
日本人の気質は、古代中国だけじゃなく西洋文化の優れた点を余すところなく吸収し、国民の気性に溶け込ませました。まさに、占いがそうです。西洋占星術やタロットをはじめ、四柱推命や紫微斗数なども、発祥地では廃れ、日本で発展しているのが現実です。